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ウィンタースポーツで起こりやすい外傷

今月のテーマは「ウィンタースポーツで起こりやすい外傷」について紹介していきたいと思います。

今週はスキースノーボードで起こりやすい外傷についてです。
ウィンタースポーツとしては、かなり人気のスポーツであり、比較的手軽に始められるスポーツですが、その分ケガの割合も多いです。
スキーやスノーボードをしたことがある人は、ご自身がケガをしたり、ケガをしてしまった人を見かけたりしたことがあるかと思います。
スキー

今回は、比較的ケガのしやすい外傷をいくつか紹介していきたいと思います。

まず一つ目は「膝関節の捻挫」です。
スキー外傷の中で、最も多いといわれている外傷で、スキー膝とも言われたりします。
膝の内側の靭帯である「内側側副靭帯」を傷つけることが多く、次に膝の中から前方向にくっついている「前十字靭帯」を傷つけやすい外傷です。
スキーの先端が外に開いた状態で転倒し、膝を外側に捻りすぎてしまうことにより受傷してしまうパターンが多いです。
膝の内側に強い痛みがあり、症状によっては約4~6週間のギプス固定が必要な場合もあります。完全に靭帯が切れてしまっている場合は、膝の安定性がなくなり、手術が必要になります。
膝周りの腫脹が強い場合は、内側側副靭帯と一緒に前十字靭帯も損傷している可能性も考えられます。前十字靭帯はスポーツをするうえで重要な靭帯になるので、内側側副靭帯同様、膝の安定性がなくなったり、うまく動かせなくなったりして手術が必要になることがあります。
さらに膝には半月板といわれるクッションがあり、膝にかかる負荷や衝撃を減らしてくれます。内側側副靭帯と前十字靭帯を損傷している場合、一緒にこの半月板も損傷してしまうことがあり、不幸の三徴候(アンハッピー・トライアド)と呼ばれています。
スキー転倒スノボ転倒

二つ目は「スキーヤー母指」といわれる外傷です。スキーの転倒の際にストックのストラップが親指からはがれずに親指が外側に引っ張られてしまい、親指の内側の靭帯が引き伸ばされたり、直接雪面に手を突いたりしても起こります。
転倒後、親指の付け根が腫れていたり、親指や人差し指でつまむ動作が困難だった場合はスキーヤー母指の可能性が高いといえます。

三つ目は「肩関節の脱臼」です。
スノーボードをしている人に比較的多く起こりやすい外傷です。
転倒した際に、直接肩の外側をぶつけたり、肘から突き上げられるような転び方をしたり、あるいは万歳をした状態で後ろ側に手をついてしまった場合などに脱臼を起こしやすいです。
脱臼が起きてしまった場合、腕は少し開き気味になり、肩はすくみ、手がおなかのほうにまわり、動かせなくなります。
一般的には無理をしがちな若者が脱臼をすることが多いです。
さらに若い人が脱臼をすると癖になってしまう人が多く、整復した後は4週間前後の固定をする必要があります。
固定をしっかりせずにいると癖(反復性脱臼、習慣性脱臼)になってしまうので注意しましょう。

四つ目は比較的少ないですがやはり「腰痛」です。
雪の上を滑る足場の悪いスポーツなので転倒することが多く、繰り返しやっていると腰痛になりやすいです。
雪の上なので衝撃としては少ないほうですが無理し続けてしまうと腰椎すべり症や、腰椎分離症といったものに移行してしまう可能性もあるので、腰痛がある場合はできるだけ体のメンテナンスをするように心がけましょう。

スキーやスノーボードでは大きな外傷が他のスポーツに比べて多いのでしっかりとした安全対策や予防をする必要があります。

まずは当たり前のことですが準備体操を念入りにしておきましょう。

このスポーツでは、手や足回りのケガが多くみられるので、肩周りや膝周りを重点的に行うのがいいです。
スキー場では、長時間滑っている人ほどケガをしやすく、疲労がたまっているというのがケガに関係しています。一日かけて滑る場合は、こまめに休憩をとりながら滑るようにして、できるだけ疲れを溜めないようにしましょう。

スキー、スノーボードともに足回りを固定するスポーツになるので、板や靴など自分に合ったものを使用するようにしましょう。
足回りがしっかりしていないと、スノーボードでジャンプした際には、足の骨折をしてしまったり、ブーツのサイズが緩かったりすれば、足関節を捻挫してしまう可能性があるので、サイズの合うものを選び、きつめに靴ひもを縛るようにしましょう。

ケガとは少し離れますが、重症のケガの場合、衝突が原因で思わぬケガをすることも少なくありません。
衝突によるケガにより、トラブルになることも考えられるので、損害賠償などの保険に入っておくのも安全対策という面では重要になってきます。
これからの時期まだまだスキーやスノーボードなど行く方も多いと思います。
楽しくウィンタースポーツをするためにも、しっかりとした準備と安全確認をして、体に意識もむけながらいい時間を過ごしましょう。
何か体に違和感を感じたら、いつでも当院に相談してみてください。