今週の一冊:自律神経のしくみ
- 2023年12月15日
- カテゴリー:今週の一冊
今回紹介する本は「自律神経のしくみ」です。
まずは、自律神経とは何かというと、生きる為に必要な体の働きを無意識に制御する末梢神経のことです。
末梢神経とは、情報を集めて脳に伝え、脳からの指令を必要場所に伝える神経です。
自律神経は思い通りに動かすことはできません。
自律神経には体を緊張・興奮させる「交感神経」とリラックスさせる「副交感神経」とがあり全ての内臓に情報を伝えています。
自律神経が体の中の調整を一手に引き受けてくれているおかげで、私たちは寝ている間に呼吸や心臓が止まることもなく、食事をすれば体が無意識に消化・吸収を進めてくれています。
また、暑くなれば自律神経が汗を出させて、体温を下げるなど環境の変化にも自動的に対応してくれます。
自律神経はどのように切り替わるのかというと、情報を素早くキャッチして自動で切り替えを判断します。
日中は交感神経が優位になり、夕暮れ以降は副交感神経が優位になるという大きなリズムがありますが、それ以外にも情報に合わせて切り替わり体をバックアップしています。
本来は交感神経が優位な日中でも食事をとると副交感神経が優位に切り替わります。
食後に眠くなるのは副交感神経が優位になっていることが理由の一つです。
自律神経が乱れるとは、どういうことかというと、交感神経の酷使やセロトニンの減少などで自律神経のバランスが崩れ、体が不調になります。
交感神経と副交感神経は1:1でバランスが取れているのが理想的です。
常に一定ではなくても、一定期間の中でバランスがとれている状態がよいのです。
心身のストレスを抱えていると、交感神経が過剰に働いて自律神経のバランスが乱れていきます。
自律神経が乱れていると感じたら簡単にできる改善法を紹介します。
笑うことです。
笑うと自律神経が高まったり幸せホルモンが分泌されたりします。
「笑う門には福来る」といいますが、実際笑いにはたくさんの健康効果があります。
自律神経が優位な状態から副交感神経優位に切り替わり免疫力が上がります。
さらに、ウイルスを攻撃してくれてナチュラルキラー細胞が活性化して免疫力がアッブします。
ただ口角を上げるだけでも、脳は「いいことがあった」と勘違いして副交感神経を高めてくれます。
アロマも自律神経に効果があります。
匂いはダイレクトに脳に伝わるため、自律神経におよぼす効果も高いです。
5感のうち脳に直接情報を伝えられるのは嗅覚だけです。
自律神経を活性化するのによい香りはアロマセラピーの考え方ではラベンダーやイランイラン、ベルガモットなどがあげられますが香りにも好き嫌いがあり好きではない香りはストレスにもなります。嗅いでみて心地よい香りがベストです。
最近「なんとなく体の調子が悪い」「気分が優れない」といった理由の分からない不調の原因として自律神経の乱れがフォーカスされるようになってきています。
自律神経の事、改善法などたくさんのことが書いてあるので興味にある方は読んでみて下さい。