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今週の一冊:自律神経にいいこと大全

こんにちは。今週ご紹介する本は、「自律神経にいいこと大全」です。

著者は、TC鍼灸マッサージ院の院長森田遼介先生です。

皆様は、自身をもって「自分は健康だ」と言えるでしょうか?

現代は自律神経によりいろんな不調訴える方、悩ませているか方が多くいらっしゃいます。

本書は、自律神経を整える100通りの簡単なセルフケアの方法をご紹介しています。

筋肉や内臓、メンタルの問題など、人それぞれ原因が違いますし、他の人が改善したメニューが自分に合うとも限りません。

不調改善の近道は、自分に合ったセルフケアの方法に出逢う事です。

本書を読めば、ご自身に合うメニューがきっと見つかるはずです。

 

そもそも、自律神経とは脳や内蔵、血管など、体のあらゆる「働く」「休む」機能をコントロールする神経です。

自律神経は、交感神経と副交感神経に分けられますが、時と場合によってシーソーのようにバランスをとる必要があります。

基本的には、日中の活動時間は交感神経が優位になり、睡眠、休憩時間は副交感神経が優位になります。

しかし、このバランスが交感神経優位になると疲労やストレスが蓄積し、不調を訴える原因にもなるのです。

まずは、自律神経にいいとされるメニューを少しご紹介します。

 

◎自律神経にいい食のこと

食養生は、栄養のバランスのいい食事の中で工夫することが大切になります。

日本人が慣れ親しむバランスのいい食事は和食が基本です。

エネルギー及び栄養バランスのとれた食事の基本は、主食・主菜・副菜をそろえること。

和食中心の食事をとることで、自然とこれらがそろいます。

旬の食材を積極的に加えましょう。

 

 

◎疲れが取れにくい人は鶏肉のイミダペプチド

慢性疲労や疲れやすさを感じている人は、抗疲労物質「イミダペプチド」を摂取しましょう。

代表的な食材は、鶏むね肉です。

鶏むね肉には、自律神経細胞のサビを防ぎ、乱れた自律神経を整える働きがあります。

筋肉への負荷によって生じる損傷やダメージも抑え、様々な疲労を解消してくれます。

 

 

◎体を整える自律神経にいいこと

睡眠の質を上げる大腿四頭筋のストレッチ。

疲れすぎは不眠の原因に。

大腿四頭筋とは、太ももの前面にあり、体の中で一番体積が大きい筋肉になります。

疲労が蓄積すると不眠に陥りやすく、疲れすぎて眠れないときは、大きな筋肉を柔らかくすることで効率よく疲労がとれます。

~方法~

①床に座り、片方の膝を正座のようにたたむ。

②ゆっくり深呼吸しながら重心を後ろへ倒す。

③左右2~3回ずつ行う。

これを就寝1時間~90分前に行いましょう。

 

 

◎自律神経を整える季節・天気のケア

毎年繰り返す不調は2~3か月前から対策する。

同じ季節に不調が起こる場合は、その2~3か月前から準備をしましょう。

不調が起きてからではなく、不調が起きるまえのケアが大切です。

特に季節の変わり目である土用(立春、立夏、立秋、立冬の直前18日間の季節の変わり目)はその時に合った養生を意識しましょう。

低気圧不調も事前対策が必要です。

自分は気圧の乱れている最中に不調が起こるのか、1日前なのか、2~3日前なのかを把握しておきましょう。

 

 

◎花粉対策にれんこん

花粉の症状は、食事で緩和することができます。

れんこんは、花粉を攻撃するigE抗体という物質の生成を抑え、花粉症を起こりにくくしてくれます。

すでに、発症してしまった花粉症の症状をやわらげてくれる効果もあるので、おすすめです。

ビタミンDが不足すると花粉症などのアレルギー反応を招くと言われています。

干しシイタケ、いわし、シラス、紅鮭、スモークサーモンなどがビタミンDが豊富に含まれている食材です。

ほかには、日光浴をするとビタミンDが体内で生成されます。

花粉症の方は、飲酒にも気をつけましょう。

アルコールが分解されるときにできるアセトアルデヒドという物質が、アレルギー反応を引き起こす原因であるヒスタミンを増やしてしまうため、症状が悪化するのです。

なので、花粉症の時期はアルコールは控えましょう。

 

近年、体の不調を訴える方が増加傾向にあります。

現代における仕事の在り方、情報過多、季節や天候による急激な変化に、体からサインとして、自身に教えてくれているのだと思います。

本書では、森田先生が今まで培ってきた経験をもとにまとめてあります。

ご自身にあう養生やメニューが見つけられたら、まずは3~4か月継続してみてください。

体の改善は焦らず継続が大事になります。

是非お試しください。