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ウィンタースポーツのケガ

こんにちは。2020年1月も半分が終わろうとしています。今月は冬のこの時期ならでは怪我を紹介していきたいと思います。

ウィンタースポーツを楽しんでいる方も多いなかで、スキーやスノーボードで発生しやすい外傷についてです。
スキー・スノーボードの外傷では「骨折」が最も多く、中でも怖いのは※複雑骨折です。
これは「ハイスピード損傷」と言われ、スキー・スノーボードでは速度が出るため衝突した衝撃で「複雑骨折」を起こしやすいのです。特に速度調節ができない初心者か、実力を過信しているある程度の上級者に多いとされています。
スキー転倒
しかし、「複雑骨折」以上に注意が必要な外傷があります。
それは「脳内出血」「脳挫傷」です。これは、ウィンタースポーツで最も多いとされる死因のひとつです。
※複雑骨折・・・開放性骨折のこと。骨折端が皮膚の外に露出する

転倒時に「脳震盪」を起こし、気づかぬうちに脳内では「脳内出血」な「脳挫傷」が進行し、死に至る場合があるのです。スキーは板が長く、ハードブーツで固定されているので、転倒時に横転することがほとんど。ところがスノーボードは、板が短くソフトブーツのためバランスを崩したときに、反射的にブーツ内で足が動き自分でどうにかしようとするのです。そうすると、一瞬で板の雪面側は天を仰ぎ、頭部から地面に打ち付けられ「脳震盪」を起こすケースがあります。

「脳震盪」をどのようにして見分けるかですが、

自覚症状として
「意識消失」「ぼんやりする」「けいれん」「霧の中にいる気分」「健忘」「何かおかしい」「頭痛」「集中できない」「頭部圧迫感」「記憶できない」「頸部痛」「疲労」「嘔吐・嘔気」「混乱」「めまい」「眠い」「ぼやける」「感情的」「ふらつき」「イライラする」「光に敏感」「悲しい」「音に敏感」「不安」「心配」の症状を確認します。
次に記憶の有無を聞きます。「今日、どこのスキー場きてるの?」「今何時くらい?」「今日、誰と一緒にきてる?」「この間はどこのスキー場に行ったっけ?」「先週ちゃんと滑れたっけ?」といった質問を投げかけます。自覚症状もなく、記憶の欠乏がないとしてもバランステストを行なってください。
脳震盪1脳震盪2
『自覚症状』『記憶』『バランス』この中のどれかひとつでも該当した場合は『脳震盪』を疑い、直ちに専門家を受診してください。自己判断で「すぐに起き上がれたから問題ない」と『脳震盪』を軽視しては危険です。先に述べたように、自宅に帰り、気づかぬうちに『脳内出血』『脳挫傷』が進行し、誰かが気づいた時にはもう手遅れになっていては遅いのです。ですので、『脳震盪』を起こした場合は24時間は単独行動は避けてください。

『脳震盪』を起こしたとしても、冬の時期は短いですから、またすぐにスキー場に行きたくなるでしょう。ですが、『脳震盪』を起こした場合は医師の指示の下で、段階的なプログラムを行い復帰してください。復帰までは最低でも7日間は時間が必要となります。

いま、世界中で『脳震盪』に対して慎重な対応が求められていますが、それは『脳震盪』を繰り返すことで記銘力障害や集中力の低下など、社会生活に支障をきたす症状が生じる可能性があるからです。ですので、ウィンタースポーツを楽しむときはヘルメットやサポーターを着用し、ゲレンデに映えるカラフルなウェアやアイテムを身につけてください。そうすれば誰かと衝突してケガをすることは避けられます。そして、自分の力を過信し、スピードを出しすぎないでください。一時の楽しみを優先するのではなく、しっかり安全対策をしましょう。

骨折や脱臼や捻挫だけではなく、こういった命に関わるケガをするリスクがあるのもウィンタースポーツならではないでしょうか?楽しみながらもケガに気をつけながら過ごしましょう!