年末の大掃除の落とし穴
- 2019年12月09日
- カテゴリー:年末に多いこと
こんにちは!
年の瀬もいよいよ押しせまってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
12月は1年の締めくくりです。何かと年末に向けて忙しい時期なのではないでしょうか?
クリスマス・大掃除・大晦日・年賀状の準備などたくさんやることがありますね。
今月のテーマは、引き続き「年末年始に起こる症状」で更新してまいります。
そして、今週のブログは、年末の掃除に起こる怪我についてお話したいと思います。
師走を迎え、年末の大掃除に取り掛かる方も多いことと思います。12月になると掃除中にケガをして救急搬される人が、特に多くなっております。東京消防庁管内の、救急搬送データによると毎年700件以上が掃除中の怪我で救急搬送されているそうです。中でも60歳以上の方の事故が多いため、注意が必要です。大掃除では、普段できないところまで掃除をしたくなるし、つい無理をしてしまうものかと思います。
◆多くみられる事故事例
①高所での掃除に注意
落ちる事故が全体の26.2%と多く、階段や脚立・踏み台・足場、椅子から転落し怪我をしています。
・照明器具のカバーの取り外し中にバランスを崩し転倒した。
・窓ふきをしているとき脚立から転落。
・窓の外側を掃除していたら、手を伸ばしすぎて転落しそうになった。
・リビングや台所で椅子に乗り、エアコンや換気扇の掃除をしていたら、誤って三脚から転落した。
~防止対策~
高い場所で作業する場合は、安定した踏み台を使用する、片方の手でしっかりと固定された家具等につかまるなど、バランスを崩さないようにする。
脚立は平地の安定した場所で使用し、天板に乗らないなどの、無理な体勢をしないようにする。
エアコンや換気扇・証明時間などの掃除する場合は足場は肝心です!
②浴室や台所での注意
転ぶ事故は最も多く起きております。全体の36.9%となっています。
水にぬれた床は滑って転びやすくなっています。足元がぬれている場合は、あらかじめ水気をふき取って滑らないように措置をしてから掃除するように。家庭内では、浴室、脱衣所が最も多く濡れる場所であり、転倒事故が多く発生しております。
また、浴室で扉を閉め切った状態で掃除をしていたら、カビ取り剤で苦しくなった。浴室の床に洗浄剤を噴射、15分後浴室に入ったら足が滑り転倒した。換気扇の掃除中に羽で指を切った、というケースもあります。
~防止対策~
浴室は水や洗浄剤で床面が滑りやすいので、足元に注意し、つまずきの原因になるものは取り除き転倒に気を付けましょう。
換気扇など、鋭利なものによる切り傷等の怪我を防止するため、手袋等で適切に保護しましょう。
洗浄剤や、カビ取り剤を使用するときは、十分な換気をする、手袋や眼鏡等で皮膚を保護する、種類の違う洗剤を一緒に使用しない、ほかの容器に移し替えない、などの注意事項を必ず守る。
大掃除は同じ姿勢で長時間作業する場合が多いです。休憩なしで行うと、筋肉や関節に大きな負担を与えてしまいます。
そのため、休憩なしで進めると、筋肉痛・寝違え・ぎっくり腰などで身体を痛めてしまいます。特に、普段の運動不足という方は、必ず大掃除前に柔軟をして、身体を温めることが大切です。こまめに休憩を取りながら体に無理をさせないようにしましょう。
③掃除にあると安心なもの
・マスク
・使い捨てのビニール手袋
・うがい薬
・目薬
マスクや使い捨ての手袋があると、ほこりっぽい場所や汚れが溜まった場所の掃除も安心です。ハウスダストでのどがイガイガしたり、目がかゆくなってしまったりする場合もあるので、うがい薬や目薬なども準備をしておきましょう。
転落事故を中心についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
今年も残りわずかです。大掃除中の怪我で、新しい新年を迎えるにあたって、救急搬送されないように十分に気を付けましょう。