スポーツや日常生活・交通事故での痛みは、
ふなと川接骨院グループへ!

スタンフォード式最高の睡眠

みなさん、こんにちは。
暑い日々が続いていますが、体調はいかがですか?
寝苦しい夜が続いていてなかなか寝付けないという方も多いのではないでしょうか?
今回紹介する本は「マンガでぐっすり!スタンフォード式最高の睡眠」です。
スタンフォード式最高の睡眠

本書の原作「スタンフォード式最高の睡眠」は発売当初から話題を集め、各種メディアで大きく取り上げられ、睡眠本としては異例のシリーズ30万部を超えるベストセラーとなりました。そのマンガ版で大切なところは文章でまとまっています。

あらすじは、「朝起きられない」「日中、眠たい」「寝ても疲れがとれない」…
乳製品の専門商社で働く主人公・竹宮まゆは、海外とのやり取りが多いこともあって、寝不足で働く日々を送っていた。最近はイライラすることも増え、肌も荒れ気味…。
そんなあるとき、若手睡眠研究者・如月タクミと出会い、「すべて睡眠負債が原因だ」と告げられる。
はたして「睡眠負債」とは?時間がない中、まゆはぐっすり眠れるのか?
タクミが明かしたのは、科学的根拠に基づく「睡眠の質を高める解決策」だった。

睡眠負債という言葉は、聞いたことがあまりないと思います。

スタンフォードの睡眠研究者は、睡眠が足りていない状態を「睡眠不足」ではなく「睡眠負債」という言葉を使って表現します。借金と同じく、睡眠も不足して返済が滞ると首が回らなくなり、しまいには脳も体も思うようにならない「眠りの自己破産」を引き起こすからです。ちょっと多めに眠ったくらいでは睡眠負債は返せません。

単純に借りた元金を返せばよいわけではなく、法外な利子がつくと思ってください。
「睡眠負債を抱える人の数が、日本は諸外国に比べて多い」
そんな目を背けたくなる危険性が指摘されています。
世界一「睡眠偏差値」が低い国が日本なんだそうです。
そもそも、睡眠負債が溜まると脳と体に支障が出るのは、それだけ眠りが私たちにとって大切なもので、重要な仕事をしてくれているからにほかなりません。

睡眠が担うミッションは、おもに次の「5つ」です。

睡眠ミッション①:脳と体に「休息」を与える

睡眠の役割で、代表的なのが「休息」です。
睡眠中の脳と体は、パソコンにたとえると「電源オフ」ではなく「スリープモード」状態です。人間のスリープモードは「自律神経」を軸に考えるとよくわかります。
日中は交感神経が優位です。一方、副交感神経が優位になるのは、食後や睡眠中など主に休息のタイミングです。その切り替えの鍵を握るのが睡眠というわけです。

睡眠ミッション②:「記憶」を整理して定着させる

日中の記憶を整理し、定着させるのも睡眠の大きな役割です。
記憶の整理・定着というとインプットを想像する人も多いと思いますが、その裏で不要の情報や思い出したくない情報をきれいに忘れることも大事になってきます。いわば、記憶の削除です。この記憶の削除も睡眠が担っていて、記憶のインプットと削除が睡眠中の脳では同時に効率よく行われていることがわかっています。

睡眠ミッション③:「ホルモンバランス」を調整する
体は、私たちが意識しなくても様々な部分でホルモンを分泌して体内環境を整え、健やかな状態に保ってくれています。そんなホルモンバランスをコントロールするのも、「睡眠」の役割の1つです。

睡眠ミッション④:「免疫力」を上げて病気を遠ざける
睡眠が乱れると、ホルモンバランス崩れることで免疫の働きまで乱れます。恐ろしいことに、風邪やインフルエンザ、がんなどの免疫に関係する病気になる可能性が高まってしまうのです。しっかり眠らないと、免疫が正常に作用せず、逆にアレルギーが悪化する危険すらあり、万病を予防するためにも眠りは重要になってきます。

睡眠ミッション⑤「脳の老廃物」をとる
脳は通常、「脳脊髄液」という保護液のたまった「脳のプール」に浸かっています。
通常、脳脊髄液は1日4回程度、新しいものに入れ替わるのですが、その際に脳の老廃物も古い脳脊髄液と一緒に除去されることがわかっています。
この脳の掃除が不十分な場合、アルツハイマーなどの病気が引き起こされる可能性が高まります。つまり脳の掃除がうまくいかないと脳そのものにダメージが与えられてしまうのです。

睡眠は量より質です。
睡眠の質を上げるとき、とりわけ意識したいのは眠り始めの90分をいかに深く眠るかということです。
ここで深く眠ることができれば、睡眠のミッションをクリアすることができ、その後の睡眠リズムまで整っていきます。
この最初の90分を「黄金の90分」と呼んでいます。
たとえ長く眠ることができても、最初の90分の質が悪いと残りの質も総崩れしてしまいます。

どうすれば眠り始めが最上質になるのか。
大原則は「寝る前は何も考えず、頭を働かせないこと」。わかりやすくいうと「頭を使わないこと」が、黄金の90分に入る一つのコツです。
ですが、忙しい現代人にとって頭を使わないことほど難しい課題はないと思います。
そんな現代人でも無理なくできる方法として「体温」をコントロールすることです。
体温に関わる入浴の仕方や時間、寝るときの注意点、目覚めをよくする方法などがたくさん詰まっている本です。

この本を読んでみて、何気なく自分がやっている習慣が黄金の90分を逃しているのではないかと気づきました。
睡眠で悩んでいる方はとても多いと思います。睡眠時間があまりとれない、寝つきが悪い、寝ても寝ても疲れがとれない、朝スッキリ起きられるようになりたい方など、ぜひ一度読んでみてください。必ずヒントが見つかると思います。