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今週の1冊:科学的に元気になる方法集めました

今週は元気についての本をご紹介します。

ご紹介する本は「科学的に元気になる方法集めました」です。

著者は、明治大学教授の堀田秀吾さんです。

科学的に元気になる方法集めました

皆さんは「元気ですか?」と言われて「はい、元気です!」と自信を持って即答できますか?

 

著者の堀田さんは明治大学で研究者として働いていて、毎年、様々な学生たちを見ていますが、一つ思うのは「みんな、ぜんぜん元気がない」だそうです。

それは、大人たちにも同じことが言えます。

「表情は暗い」「覇気がない」「陰気を感じずにはいられない」

しかし、それもそのはずで、2017年現在、世界にはさまざまな情報が満ち溢れており、いわゆる「情報過多社会」です。

情報過多社会とは、言い換えると「ストレス過多社会」「元気を失いやすい社会」なのです。

 

昼も夜もパソコンのディスプレイに1日中向き合う生活の人もいれば、昼夜逆転の人もいる。

不規則な生活な人もいれば、忙しくて健康に気を遣う時間がない人もいる・・・。

生物として人間が送ってきた生活が、今ガラッと変わってきている、その大きな変わり目に我々は生きています。

ただ、現代社会には、大きなデメリットを補ってあまりある大きな恩恵がたくさんあって、その恩恵の一つが、科学の力です。

本書は、科学的な力で、毎日元気にしてくれるノウハウを全38項目で紹介しています。

 

人間にとって、どんなことがストレスの原因なのか?

どうすればストレスの感情を抑えることができるのか?

どうすれば元気に過ごすことができるのか?

 

それが科学的に、理論的に明らかになってきていますのでご紹介します。

 

まず、習慣にしてみてほしい元気のスイッチ5つがあります。

①体が先で、そのあとに脳は考える

各界一流たちが実践している「やる気スイッチ」の入れ方。

それは「とにかくやり始める」こと。

それには、ちゃんと理由があります。

以前CMでもあった、やる気スイッチ。

実は本当に存在します!このやる気スイッチのベストな方法は「とにかくやり始める」こと。

脳と体の関係を見てみると、人間は「やり始めると集中する」というよりやり始めなければ、集中ができないようになっているそうです。

考える・心で念じることより、実際の動作の方が脳に与える力は強いのです。

脳は、一度その行動を始めると、のめり込んでしまうという性質があります。

脳にある側坐核という部分がやる気スイッチなのです。

一度作業をやり始めると、この「やる気スイッチ」が入り、やめられなくなってしまいます。

 

そして、やり始めるためのポイントが一つ

やりたくないことをやるための障害を、できるだけ減らしておくこと。

小説家の村上春樹さんは、毎日必ず4~5時間机に向かう時間を決めています。

書くことが決まっていても、決まっていなくても、とにかく机に向かう。

そうすることで、やる気スイッチが入るのだといいます。

 

 

②笑顔の力

別に楽しいことがないときでも、フェイク・スマイルで笑顔をつくるとストレスが軽減されて気分がよくなる。

人が笑顔になるのは「楽しいから」「幸せだから」ではなく、笑うから楽しくなるし、幸せになるのだそうです。

「笑顔=楽しい・幸せ」だと脳にインプットされるので、笑顔を作ることで幸せな気分を呼び起こしてくれます。

 

 

③続・笑顔の力

顔がくしゃくしゃになるくらいのフェイク・スマイルでコミュニケーションをとると環境がよくなる。

元気がなくなるのは、脳や身体にストレスがかかっているからです。

人間にとって、その主要なストレスの1つが「人間関係」によるものです。

この人間関係を軽減させる方法。

より楽しく、よりストレスを減らせるのは、単に口角を上げるだけでなく、口を開いた笑顔だということ。

歯が見えるくらいの豪快な、顔全体で表現した笑顔のほうが心理的なストレスを減らせるという事なんです。

コミュニケーションにおいて笑顔には、2つの大きな効果があります。

・自分のストレスを軽減させることができる(緊張感が減る)

・相手も笑顔にすることができる(場の空気がさらに和やかになる)

 

実際、笑顔で接すると、良いことがたくさんありますよね?

しかめっ面や無表情のひとより絶対に印象はいいですし、初対面の人とすぐ仲良くなれますし、交流だって深めていくことができます。

 

 

④沈んだ気分を一気に上げる方法

手足の動きは、表情よりもさらに優位に感情を動かす=楽しい動きをすると、楽しくなってくる。

体の中でもより主導権が強いのが頭部より下―自分で動かしやすい手足になるという考え。

心理学の中でも有力になりつつある説です。

表情よりも身体の動きが心に与える影響はさらに強いという事です。

例えば、よくスポーツ選手がしているガッツポーズ。

これも、無意識にしろ、意図的でも、することで、よりテンションを挙げたり、勢いづける、という意味があるそうです。

ガッツポーズに限らずとも、楽しそうな動きは表情を明るくし、自然といいものになっていくはずだという事です。

 

 

⑤日本人と欧米人の決定的な違い

背筋をピン!と伸ばして同等と歩くと気持ちが積極的になり、さらにストレスホルモンが減少する

欧米人は、日本人と比べ、自信がありそうな感じがしませんか?

実際海外では、日本人旅行者がひったくりや強盗といったターゲットに狙われやすいと言われています。

中国人や韓国人ではなく、日本人です。

何故だと思いますか?

アメリカの雑誌に書いてある記事によると、「日本人はいつも下を向いて歩いているから」後ろから見てもすぐわかるのだそうです。

日本の街中を歩くと、確かにほとんどの人がうつむきがちで歩いていました!

これは、いつもスマホをいじっている姿勢にも関係しています。

事実、姿勢に関する研究データがあり、驚くべき実験結果がでています。

「堂々とした姿勢を取らせた被験者」「縮こまった姿勢を取らせた被験者」という2つのグループに分けて実験しました。

堂々とした姿勢―背筋を伸ばした姿をした被験者の唾液を検査したところ「テストステロン」という決断・積極性・攻撃性・負けず嫌いに関係するホルモンの増加がみられたのです。

姿勢をシャンとすることによって、チャレンジ精神に満ちて、戦う勇気が出てくるという事でした。

 

背筋を伸ばす、というのは精神的なおまじないではなく、脳や身体に大きな影響を与えているのです。

普段から背筋を伸ばすことで、ポジティブな気持ちになり、周りの目も変わると思いますし、何より犯罪に遭う確率も減ることでしょう。

 

元気になる方法いかがだったでしょうか?

本書は、あくまで科学的であることを前提に著者自身が「効果あり!」と認められていることで、試したとき、実感として「使えるな!」というものを紹介しています。

この本で紹介したことは、生活の中に取り入れていただいたときに、自分自身で判断して、取捨選択する、ということが大事になります。

これならできるというものから始めてみて、まずは実践してみてください。