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今週の1冊:メモの魔力 前田裕二著

今週紹介する本は、SHOWROOMの代表の前田裕二さんが書いた「メモの魔力」です。

メモの魔力

◆「記録」ではなく「知的生産」のためのメモ

「どうしてそんなにメモをとるんですか?」

「そんなに書くことってありますか?」

この質問は、数日に一回のペースで、必ず前田さんが質問されるそうです。

365日、とにかくおびただしい量のメモを取っています。

メモにこだわってきた、前田さんのメモ術が余すことなく、この本には書かれています。

まずは「『記録』ではなく『知的生産』のためのメモを取る」ということです。

 

メモには、2種類あります。

 

1つは「記録のためのメモ」

これは多くの人にとって馴染みのあるメモで、学校の授業やミーティングでの内容など、誰かが言ったことや覚えておかなければいけないことを、忘れないようにするためのメモで、「備忘録」のためのメモです。

 

これに対して、2つ目のメモが「知的生産のためのメモ」です。

例えば、子供がお母さんに買い物を頼まれたとき、買いたいものをスマホや紙にメモしておきます。

これは「記録のためのメモ」です。

極論すると、ロボットにもできることです。

情報をただ記録するだけなら、コンピューターが得意とすることでしょう。

しかし、私たちは人間です。

「人間にしかできないこと」に集中するために、メモを活用してほしいのです。

新しいアイデアや付加価値を自ら生み出すことを、強く意識してメモを書き始めてみてください。

世界が全く変わって見えてくるそうです。

 

メモの魔力のメモでは「ファクト⇒抽象化⇒転用」の順で書き込んでいきます。

・ファクト:どこかで見聞きした客観的な事実や、自分が感じた具体的な事実

・抽象化:事実からわかる、他に応用できる気づき、法則、特徴などの要素

・転用:抽象化したことを、応用したり、実際のアクションに落とし込む

 

ノートは見開きで使い半分に線を引きます。

左ページに「日付」「タイトル」「ファクト」

右ページには「抽象化」「転用」を書きます。

 

 

◆メモによって鍛えられる5つのスキル

  • ①アイデアを生み出せるようになる
  • ②情報を「素通り」しなくなる
  • ③相手の「より深い話」聞き出せる
  • ④話の骨組みがわかるようになる
  • ⑤曖昧な感覚や概念を言葉にできるようになる
  •  

ただし、ここで一番大事なのは「どんなフォーマットを使うか」ではなく、根底にある「メモを取る姿勢」です。

何かの目的を持って、日々あらゆる情報に対して、毛穴むき出しの状態でいることができるかどうかや、身の回りのあらゆる情報にアンテナを張り、そこから何らかの知的生産を行う意識を持てているかどうかです。

こういった基本の姿勢が最も大切な部分になってきます。

 

◆「抽象化」は人間に与えられた最強の武器

この抽象化こそが前田さんのメモ術の根幹です。

もっと言うと、人間に与えられた最も重要な思考機能であり、最大の武器であると確信をもって断言しています。

「抽象化」とは端的に言うと「具体的な事象の本質を考える」ことです。

成功事例の本質がわかっていれば、あらゆる他のことに応用できるようになります。

「世の中でうまくいっているもの」や「自分が素直にいいと感じるもの」を見たときに、素通りせずに、キャッチして抽象化してみてください。

「わかんないけど、このお店すごく居心地よかったな」という感想で、だいたい終わるわけですが、その本質的要素をいくつか書き出して、抽象化しておく。

すると、今度は居心地のいい別のコミュニティーを自分が上手く応用できるのです。

本質さえ正しければ、そこがリアルでも、ネットでも関係なく応用できます。

「本質をみる」という抽象化思考さえできれば、目指す目標を達成する能力が著しく向上します。

 

前田さんにとって、メモとは生き方そのものです。

メモによって世界を知り、アイデアが生まれる。

メモによって自分を知り、人生のコンパスを持つ。

メモによって夢を持ち、熱が生まれる。

この熱は確実に自らを動かし、人を動かし、そして人生を世界を大きく動かします。

 

少し難しいなと思うかもしれませんが、まずはできることから始めてみましょう。

メモの魔力で自分の変化に気づけるはずです。