今週の一冊:人間観察極めたら悩みが消えた
- 2021年03月30日
- カテゴリー:本の紹介
こんにちは。
今週の一冊は、著者くらはしまやこさんの「人間観察極めたら悩みが消えた」をご紹介します。
服、仕草、口癖などから性格がわかる。
人の言動にムダにイライラしなくなる。
自分の感情の扱い方がよくわかる。
くらはしさんは、人間観察歴うん十年。
人の心理や行動をさまざまなアプローチで見続けてきて、早ければ秒単位で、遅くとも会話のやりとりを何ラリーかすれば、ほぼ傾向がつかめるくらいまでになったそうです。
人間観察…こんなにも身近でありながら、奥深く、そして楽しいものはありません。
一般的な人間観察というと、街ゆく人を見てみたり、はたまたカフェなどで人の話に聞き耳を立てて、おもしろいことはないかなぁと探す、そんなイメージではないでしょうか?
しかし、本書で紹介する人間観察はそうではありません。
人のおもしろいところを探すということからさらに一歩踏み込んで、なぜ人がそんな行動をとるのか?
人の深層心理まで含めて観察を通して、理解できるようになる方法です。
たとえば、服装、身につけているアイテム、姿勢、仕草、声の大きさ、話題、口癖。
など、いくつかのポイントを見て行くことで、その人がどんな人なのか、どんなことを大切にしていて、どんなことを嫌うのかなどが、ちょっとしたやりとりの中でわかるようになってきます。
人のことがよーーくわかるだけではなく、人のことを通して、自分のことをよく見る、自分のいいところをあらためて知り、日常に活かす、そんなことができるようになっています。
その1:「人の性格」というものがよくわかってきた
人間観察は一般的には「この人のこういうところがイヤだなぁ…」といった意味合いで使われることが多いかもしれません。
せっかく俺が◯◯してやったのに!という言動をよくパートナーがして、そのたびにイライラする!という場合
観察をすることで、相手のもっと本質的な部分を見ているのです。
どうしてそういう言動をしたんだろう?と、一歩踏み込んでみると。
◯◯してあげたのに…といった言葉の裏には「自分が何か人にしたことを認めてほしい」
この欲求は「人に認められない不安」もしくは「人に愛されたい欲求」からきてる。
欲求が満たされないストレスから、このような挑発的な言動になってしまう。
この本質的な部分がわかってくると、真っ先に感情で反応するのではなく、一呼吸おいて「互いにとってベストな行動」を選ぶことができる。
この場合なら相手を頼りにして、してくれたことや労力を割いてくれた時間に対して「ありがとう」と感謝を伝えればよい。
これが人間観察の効果一つ目で、人の「性格」というものが、より深いレベルでわかってくるのです。
「性格は変えられない」とよく言いますが、一つ忘れてはいけないのは、人には必ずいい面も悪い面もあるということ。
状態がいい時には長所として出てくることが、ストレスなどを受けていると短所として強調されやすくなります。
つまり、悪い面が強く出ているときは、その人が満たされていない証拠。
心が満たされていると、いい面が強く出るようになります。
例えば
穏やか⇄ぼーっとしていて決断力が弱い
無邪気でかわいい⇄子どもっぽい
リードしてくれる⇄とんだ俺さま
友だちとの時間を大切にする⇄家族への配慮が足りない
遊びがうまい⇄帰ってこない
なんでも許してくれる⇄関心が薄い
双方向にしているのは、人はどちらも行き来ができるからです。
心が満たされているかどうかというのは、実はとてもささいな行動、身近な人の言動によるところがとても大きいのです。
イヤな人がいたとして、永遠に悪い面が出続けるわけではおりません。
まわりの接し方が変われば、いい面が強く出ることもあるということ。
人間観察によって人を観ていくと、人の性格というものが客観的に把握できるようになります。
その2:姿勢からわかる性格の傾向
姿勢がいい人は、警戒心が強く完璧主義な人
背中が丸まっている人は、防衛心が強い
体育座りがクセがの人は自分の世界に入りやすい
- 胸を開いて堂々としているのは、力を示したい人
などなど、、、、
人には観察からわかることが、たくさんあります。
逆に見られているという意識をもって生活することで、相手の気持ちや考えがわかる場面に出会うかもしれません。
経験して実感して自分の人生に活かすのもよいのではないでしょうか?