今週の一冊:好かれる人が絶対にしないモノの言い方
- 2021年08月03日
- カテゴリー:本の紹介
今週の本は、渡辺由佳さんが書いた「好かれる人が絶対にしないモノの言い方」という本を紹介していきたいと思います。
まず言葉というものはとても不確かなものです。
皆さんのこれまでの会話を振り返ってみてください。
「あの人、どういう意味であんなことを言ったのだろう」
「私の言うことってどうしてうまく伝わらないのだろう」
「あの時言ったことでなぜムッとされたのだろう」
こんな風に思った経験はありませんか?
言葉はとても不確かなもので、その言い方一つで人間関係を良くもするし、悪くもします。
だから、自分が言葉を発するときには、気持ちの部分や事情を、丁寧に説明する努力が必要です。
今回は、この本から、日常にありがちな誤解や気持ちのすれ違いに対して、好かれる人になるためのモノの言い方について、個人的に共感したところをご紹介していきます。
◇褒め言葉を言われたら否定しない
「君あっての○○だよ」
「今日のその恰好素敵ね」
こんな風に褒められた際「とんでもない」「いえ、そんなことないです」と否定の言葉で返していませんか?
日本には謙虚の文化が根付いているので、つい謙虚して否定してしまいがちですが、「とんでもない」は相手の気持ちを押し返してしまう言い方になってしまうのです。
褒めてくれた相手の気持ちを受け止めて、「ありがとう」と感謝の気持ちを言葉にして伝えましょう。
◇聞かれたことに「わからない」で返さない
「わからない」「知らない」といった言葉は、「やりたくない」「やる気がない」と受け取られてしまいがちです。
何か質問を受けた時、NOの言葉のみだと相手は拒絶されたように感じることもあります。
こういった時は「教えていただけますか?」でやる気をみせましょう。
意欲がないと誤解を与えないためにも、丁寧に答えるようにしましょう。
分からないことを自分の責任として謝り、どこからがわからないのかを具体的に伝え、さらに仕事をする意欲があることを相手に伝えることが大切です。
◇「すみません」ではなく「ありがとう」
「すみません」という言葉が口癖になっている方もいるのではないでしょうか?
たとえば、お店に入った時に「すみません、どなたかいらっしゃいませんか」というように「すみません」は特別な意味合いがなくても枕詩のように使えます。
万能なために口癖のようになりやすい言葉なのです。
しかし、使いどころによっては「なんでそこで謝るの?」と不思議に思われてしまい、この人になら多少無理なことをしても許されるかもという気持ちにさせてしまうかもしれません。
なんでも「すみません」というのではなく、適切なところで「ありがとう」を言ってみましょう。
謝罪の言葉よりも感謝の言葉のほうが、相手への好感度も高くなります。
◇相手のミスは「私も悪かった」というニュアンスに
相手のミスで問題が起きたとき、どんな発言をするかによって、その人の人格が浮き彫りになります。
まずはお互い様の気持ちで向き合いましょう。
相手のミスで謝罪をしてきた際、「私もあの時よく確認しておけばよかったです」「私のほうこそもっと早くに気付くべきでした」という気持ちを伝えることで、お互いの絆を深めることもできます。
お互いの絆が深まることで「この人についていきたい」という気持ちになり、信頼感も増していくのです。
◇人の「好き・嫌い」を口にしない
ビジネスの場には「好き・嫌い」を持ち込まないのが基本です。
学生時代は気の合う仲間を選んで、付き合っていればよかったかもしれませんが、社会に出れば取引先も上司も選べません。
むやみに「好き・嫌い」を口にすると、社会人として未熟な印象を与えてしまいますし、組織がぎくしゃくしてしまいます。
「好き・嫌い」は人間関係をかき回してしまうことにもつながるので気を付けましょう。
意外と当たり前のように口にしていることでも、よく意識してみると間違った使い方をしたり、相手によくない印象を与えてしまったりします。
この本では他にもさまざまなモノの言い方について書かれているので是非読んでみてください。