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今週の一冊:ミライの武器

今回紹介する本は、ロボット開発者の吉藤オリィさんが書いた「ミライの武器」です。

ミライの武器

 

「夢中になれること」があるだろうか?

吉藤さんは「やらなきゃいけないこと」があまりできない。

「常識と言われるもの」「当たり前のこと」もあまりわからない。

でも「夢中になれること」だけはずっとある。

そのおかげで、いまでは寝る間を惜しんで、研究や発明にずっと夢中になっていることができます。

時間を忘れて、夢中になりながら生きていく。

きっと「夢中になれること」と「我慢してやるべきこと」の間で悩むこともあるでしょう。

 

そして、大人になれば、生きていくために「夢中になれること」を手放してしまうことも事実です。

でもこれだけは言えます。

これからの時代は、たとえ「人と同じこと」「我慢してやるべきこと」だけを上手にこなせても、生きていくのは難しくなる。

なぜなら、テクノロジーによって、世の中に存在していた「我慢してやるべきこと」は、さまざまな形で解決されていくからです。

その一方で「夢中になれること」がきみを救う。

 

この本は「夢中は身を助く」という藤吉さんの信念に基づき、一風変わった経験、夢中でやってきた研究から学んだことを、できるだけわかりやすく伝えてくれています。

その中からいくつか紹介していきます。

 

 

◇「なりたい」ではなく「したい」をみつける

生まれてから一度くらい「将来なにになりたいか?」と考えたことはあるでしょう。

野球選手、ユーチューバー、政治家などいろんな「職業」があるけれど、時代の変化が激しい今、これからすごく苦労して見つけたとしても、仕事内容が変わってしまっていたり、その仕事自体がなくなっていたりするかもしれない。

だからこそ「なにに憧れるのか」ではなく「なにがしたいのか?」を考えることは、とてもきみの力になる。

「これがしたいから」と信じるものがあると、迷ったときの助けになりやすい。

人の「能力」は、その人が持つ力そのものだと思われがちだが、実際は喜ぶ人がどれくらいいるかで計られている。

「自分探しの旅」とは、きみのすることを喜んでくれる人を探す旅でもあります。

そして、そのつながりを無理なく、少しずつでも広げていけば、いつか多くの人から、職業そのものではなく「きみ自身」として必要とされるようになるでしょう。

 

 

◇人と違うことをおそれない

自分が他人と違うと思うことはあるだろうか。

違うことによって、恥ずかしがったり悩むことはあるだろうか。

他の人と同じことをすることが、正解とは限らないし、必ずしも自分にとって楽だとは限らない。

他人の良いところはまねをしつつ、自分にとって合わない点は、自分なりに快適な方法を考えていけばいいと思った。

人と違うことは悪いことじゃない。

むしろ人と違う観点を持っていることは強みだ。

「できないことがある」という点だって、自分の武器になることがあります。

他人と比べなくていい。

自分の人生、したいことに集中しよう。

 

 

◇「おしまい」を考えることの強さ

人はいつまで生きられるかわからない。

人生の終わりを意識し、残りの人生で自分がやるべきことを決めた。

人生をかけると決めたとしても残りの人生が何年あるのかを考えないことには、何ができるか?考えられない。

人生を短いと考えるのはいい。

今日という日をちゃんと過ごそうと思える。

自分にどういう経験を積ませ、いつまでになにをしておくべきか、作戦と計画を立てることができます。

「おわり」を考えるのは怖いことかもしれないが、「本当に大切なものに時間を注ぐ」ためにそれはとても価値のあることだ。

 

 

◇この広い世界で、人に会いに行こう

「なにをしたいか」が見つからない。

人間は生きているだけで、実にいろんな「わからない」に直面することになる。

だから、たくさんの人や考え方にであってほしい。

自分でも気づいていない才能や視点、好奇心の存在に気づかせてくれるのは「人との交流」だからだ。

学校では成績で、運動会では運動能力で、SNSではフォロワー数で、大人になれば年収や立場で評価される。

そんな世界が生きやすい人にとってはいいと思うが、楽しめない人や疲れてしまう人もいると思います。

自分が間違っていると思い、人生から逃げ出したくなる時もある。

でも、ふとした出会いによって「世界はひとつじゃなかった。そんな考え方あるんだ」ということに気づかされ、一瞬で視界が開けるような感覚を味わえることもある。

いろんな世界をのぞき見して、いろんな価値観と出会ってほしい。

 

 

学校やインターネットで知識を身につけること。

経験を積むこと。

人と出会うこと。

自分の困りごとを解決するために知恵をしぼり、工夫すること。

そしてその想いを発信すること。

これらは先人から受け継ぎ、次の世代へ託していくバトンとなり、未来を切り開くことができる自分の武器です。

生き方に正解などなく、自分の生き方は自分で選択していく時代です。

まわりのみんなとは少し違って、不安になったとしても自分の頭で考えて、手を動かし、「誰かに喜ばれる、次の時代を作る人」を目指してほしい、そんな想いが詰まった一冊なので興味のある方はぜひ読んでみてください。