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今週の一冊:すごい左利き 「選ばれた才能」を120%活かす方法

今回の本は、加藤俊徳さんが書かれた「すごい左利き」という本を紹介していきたいと思います。

すごい左利き

世の中の左利きの割合は、およそ10%と言われています。

右利きと左利きとでは、脳が受け取る信号の違いにより、まわりとは異なる感性や独自の見方を持ち、生きる姿勢そのものまでも、大勢とは違ったりするのです。

脳科学的に見てですが、左利きは多数派とは異なる個性を持つ「すごい」人たちです。

この本では脳科学の見地から、左利きのすごいところを紹介していきたいと思います。

 

 

◇「直感」がすごい

左利き独自の脳の使い方が生み出す、すごい個性の一つ目が「直感」です。

明確な根拠はないし、理由もうまく説明できないけれど「なんとなくこっちがいい」「どういうわけか気乗りしない」と感じることは、誰にでもあるでしょう。

こうした言葉にならない脳からの知らせが「直感」です。

右脳ではモノの形や色、音などの違いを認識し、五感にも密接にかかわっています。

一方で左脳は、言語情報を扱い、そして論理的、分析的な思考をする機能を持っています。

つまり、右脳は視覚や五感をフルに活用した、言語以外のあらゆる情報を無意識のうちに蓄積している巨大なデータベースなのです。

そのため、常に左手から右脳に刺激を送り続けている左利きは、膨大なデータからベストな答えを導き出す直感に優れているのです。

 

 

◇「創造性」がすごい

左利き独特の脳の使い方が生み出す、すごい個性の二つ目は「独創性」です。

左利きはそもそも右利きとは、脳のネットワークの構造が異なります。

そこから、大多数とは異なる個性が備わっているのです。

例えば、字を書く際、左利きの場合はペンを右に傾けたり、用紙を斜めにしたりして、それぞれに素早く書き込む工夫をしています。

文字を書く際でも、字の「はらい」や「とめ」といった部分も右利きの人のようにきれいに書けるように意識します。

右利きの人であれば、当たり前のように行っている日常も左利きの人では「自分はなんでうまくかけないんだろう」「どうすればきれいに書けるようなるかな」と試行錯誤するのです。

右利きとは異なる回路で常に脳を使っていますから、本人にとっては普通でも周りから見ると独創的にならざるを得ないのです。

最も大きな脳の使い方の違いは、右利きは主に言葉で情報をインプットするのに比べ、左利きは「目でとらえた情報をイメージで記憶する」傾向が高いようです。

そのため、左利きの脳は選択肢が多く、既成の枠に収まらない発想ができるのです。

また、画像として浮かんだデータを掛け合わせて、さらに新しい情報をイメージすることにも長けているのです。

 

 

◇「ワンクッション思考」がすごい

左利き独特の脳の使い方が生み出す、すごい個性の三つ目は「ワンクッション思考」です。

左利き独自の「ワンクッション思考」とは、簡単に説明すると、右脳と左脳を繋ぐ神経線維の束である「脳梁」を介して両方を頻繁に行き来する脳の使い方です。

右利きの場合、基本的に左脳を多く使い、右脳は眠らせておくことが多いのですが、左利きは両脳をまんべんなく活用している人がほとんどです。

左利きは、利き手で右脳を活性化させると同時に、現代社会で生活するために欠かせない、言語情報の処理を行う左脳も絶え間なく使っているのです。

そして、左利きは右利き優先の社会に順応しようと、左手だけではなく右手を使う機会が多いため、両手で両脳の刺激を受けています。

このように脳梁を通る「ワンクッション」が右脳と左脳両方を覚醒させ、脳を強くしているのです。

 

 

 

このように左利きには様々な利点がありますが、逆を言うと右利きよりも感覚的になりやすい傾向にあります。

右利きの人に比べて、左脳を使う量は少ないので、左脳も鍛えておく必要があります。

左利きの人は毎朝日記をつけたり、外国語を学んだりして、感覚だけでは応用できないようなことに、取り組んで鍛えてみるといいかもしれません。

 

今回は左利きに関係する内容ですが、この本を紹介させてもらいました。

左利きのことで悩んでいる人や、右脳や左脳の働きといった脳に関係するような内容も書かれてるので是非読んでみてください。