今週の一冊:天才はみんな「鈍感」さん
- 2022年01月11日
- カテゴリー:本の紹介
明けましておめでとうございます。
本年もブログ共々よろしくお願いいたします。
本日ご紹介する本は、「天才はみんな「鈍感」さん」をご紹介します。
著者は、ライフハックアニメーションです。(YouTubeで配信されています)
本書は、これから出てくる20人の歴史の偉人たちが困難を前に、いったいどのように精神的に立ち直り、その偉業を成し遂げてきたかを、エピソードを交えて名言とともにご紹介してまいります。
選ばれた20人の偉人の中には、日本人からは夏目漱石、野口英世、手塚治虫が。
海外からはオードリーヘップバーン、カーネル・サンダース、ウォルト・ディズニー等が紹介されております。
私たちは日々の生活の中で、人間関係からくるストレスや、不安や迷い、人生の選択、予期せぬ困難なことなど、様々な場面に直面することが多岐にわたりあったのではないでしょうか?
偉業を成し遂げた人たちも、今でこそ有名な偉人として歴史に名を残していますが、認められたり、成功を収めるまでに、辛い過去や悲劇、想像を絶する出来事がたくさんあったことでしょう。
それらを前にして、心の葛藤や自分自身と、どう向き合って困難を乗り越えてきたのか。
ひとりひとりの物事の捉え方や視点が、本書を読み進めていくうちに、気付きや新たな発想、助けとなってくれることと思います。
本書を拝読して感じたこと。
それは、物事の捉え方です。
いつも固執していた捉え方が、たった一つの別視点でポジティブにもネガティブにもなれることです。
これによって、問題が解決したり、自分自身が前向きになれるような解決策になればと思います。
偉人の中から一部ご紹介します。
手塚治虫 ⇒ やりたいことが見つからない人へ
手塚治虫は、戦後の日本を代表する日本漫画家・アニメ界の巨匠です。
皆さんご存知の方がいるとは思いますが「鉄腕アトム」や「ジャングル大帝」「ブラックジャック」の生みの親です。
そして、医師免許を取得している異色の漫画家でもあります。
驚きなのは「鉄腕アトム」や「ジャングル大帝」の連載を手掛けながら、国家試験に合格していることです。
戦後の日本では、本は高価ながら、家にはたくさんの本や、父親が集めた漫画、カメラや映写機もあったそうです。
そんな裕福な家庭環境ということもあり、子ども時代から漫画を描くのが得意な治虫ですが、実は小学2年生の時にいじめを受けていました。
大阪府に住んでいた治虫は関西弁を話せず、クラスの中で浮いた存在となり、周りからからかわれていたそうです。
それを救ってくれたのが漫画です。
自作の漫画を学校で発表する機会があり、その漫画はたちまち話題になり、いじめをしていたクラスの子供たちも治虫が描く漫画を楽しみにするようになり、友達が増えていきました。
そんな子供時代から漫画家のキャリアが始まっていました。
今でこそ「巨匠」手塚治虫の実績は疑いようのないものですが、そこに至るまでには締め切りや、会社の倒産、世間からの厳しい評価など決して楽な道ではありませんでした。
それでも治虫がここまで道を諦めることなく、歩み続けてこれたのは理由があります。
「僕の体験から言えることは、好きなことで絶対にあきらめないものをひとつ、続けて欲しいということです」
治虫にとって、好きなことで、絶対にあきらめないこと、というのは漫画を描き続けることでした。
もし、自分にとって好きなことがあるのなら、それをひたむきに続けてみてはどうかというのが、手塚治虫の言葉です。
私たちが将来について漠然と悩んでしまうのは、好きなことが自分でわからないという要因があるからなんだとおもいます。
そんな時は、自分の中に潜む「好奇心」のありかに敏感になってみると言います。
好奇心というのは道草でもあるわけです。
確かに時間の無駄ですが、必ず自分の糧になる。
忙しさに忙殺される中でも、自分の内面との対話の時間を確保する。
日々の中で好奇心を感じた瞬間が、どこかにないか自問してみる。
これらは時間の無駄ではないのでは、ということです。
一見、時間の無駄だと思えるようなことでも、もしかしたら、そこに人生のヒントが隠れているかもしれないから、選り好みせず、道草を食ってみてはどうか?と。
自分の将来について漠然に悩んでしまうという方は、「好奇心」というキーワードはひとつの気づきのきっかけになってくれることではないでしょうか。
いかがでしたか?このほかにも偉人たちのエピソードはたくさんあるので、気になる方から読んでもいいのではないでしょうか?
本書は、さまざまな個性ある20人の偉人たちを集めたものになっておりますが、全部読んでみると実は意外な共通点があることがわかりました。
気になる方は、実際にお手を取ってみてはいかがでしょうか。