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今週の一冊:新しい腸の教科書

今週紹介する本は「新しい腸の教科書 健康なカラダはすべて腸から始まる」です。

著者は医学博士の江田証さんです。

新しい腸の教科書

この本では、現代医学の進歩で明らかになった腸のしくみや役割を分かりやすく説明しながら便秘、大腸がんといった腸の代表的な疾患だけではなく、自律神経やうつ病といった一見関係がないように感じる疾患との関係性を説明しています。

 

本書は大きく4つの章に分かれていますが、その中で私が気になったところを3点ほど、ご紹介していきたいと思います。

本書を読んでいて、まず思ったのは、図や表などを多く採用し、触れた内容をより分かりやすくするために、およそ1~2ページでまとめてあるところです。

解説にも医療用語などの単語は赤に配色し、重要な文面はマーカーで引いてあるなど、自ら書かなくてもポイントが分かるようになっており、とても読みやすくなっております。

今までは自分でマーカーを引いていましたが、その必要がほとんどないように書かれていたため、チェックすることなく読めたのがすごくうれしいポイントでした。

本書の全体的な印象は読みやすい、見やすいだけではなく、解剖学と栄養学、そして統計的に見た情報を元に作られた本だということが読んでいて分かるところです。

解説するものによっては、1ページの中で医療用語やマーカーで引かれた文章が多く出てくるところもあるほど、解剖学的に腸の仕組みを話すところもあります。

読んでいくにつれて1章2章と進み、3章では食事で腸を整える話が出てくるのですが、食材や栄養素の解説だけではなく腸にOK or NGの食品一覧が出てくるところも本書のポイントだと思います。

ここまで徹底して腸にとって良いもの、悪いものをまとめてあるものは初めて見ました。

かなり細かく載っていますので、気になった方は読んでみることをお勧めします。

 

4章に入ったところで気になったのが、現代社会の働き方、デスクワークにかなり力が入った解説をしている点です。

乱れた生活習慣が腸に悪影響を与えることについて解説している中で、図でより具体的な仕事の種類で表しているのが、デスクワークしかなかったのです。

同じ姿勢で仕事をするのは他にもたくさんあるのでそのあたりも深く掘り下げたり、それ以外でも腸に悪影響がでる仕事の仕方などを解説したらもっと面白くなりそうなのに、と感じてしまいました。

しかし具体的に出てきているだけで、その他の生活習慣やケアの仕方や習慣づけてほしい内容などは腸の状態をより良くするために、必要になってくるものなので、4章を全体的に読んでみるとデスクワークの部分に私は違和感が出てくる程度なので、なぜ深堀しないのかと気にならなければスムーズに読み進められると思います。

 

本書を読み終えて振り返ってみると、著者は徹底した管理をすることで健康と向き合ってほしいと語っているような感じがしました。

読みやすくなっている解説からの図を含めた簡単な振り返りが、各内容ごとに載っていたり、食品のOK or NG一覧やレシピ、習慣づけてしてほしいことなど、事細かく内容が書かれているため、本書を読んでいただける方に病気になることで後悔をさせたくないという熱意が伝わってくる一冊だと思いました。

 

いかがでしたでしょうか?
今回のブログでは「新しい腸の教科書」についてお話してきました。
本書は内容ひとつひとつがとても分かりやすく、図も多く活用しているため基礎知識がない方でも読みやすい一作となっております。
このブログを読んでご興味が湧いた方は是非一読頂ければと思います。