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今週の一冊:地方の小さな会社が入社したい企業全国9位になった理由

こんにちは。今週のご紹介する本は、

「地方の小さな会社が入社したい企業全国9位になった理由」です。

著者は、株式会社テルズ&クイーン代表取締役の鈴木一輝(かずてる)さんです。

地方の小さな会社が入社したい企業全国9位になった理由

テルズ&クイーンは、東海・北陸エリアで、エステティックサロン「シェアラ」を11店舗展開しています。

エステを中心に、化粧品、補正下着、健康食品を扱う会社です。

どこにでもあるエステの会社ですが、学生の人気は全国9位!

 

何故ここまで学生に支持されているのか。

その理由は、会社で働いている社員たちの姿です。

一人ひとりが目標に向かって成長意欲を高める姿を見て、この人たちと一緒に成長したいと思うからだそうです。

本書では、テルズ&クイーンの人と会社を育てる仕組みについて、ご紹介してゆきます。

 

 

エステティック業界は、「サービスの多様」や「価格競争の激化」などにより、変化の最中にあります。

変化に対応できず、多くのエステサロンが淘汰される中、テルズ&クイーンは堅調に業績を伸ばしています。

以前のテルズ&クイーンは鈴木社長が第6代目の社長に就任した2010年、「13億円」の負債を抱えていました。

「いつ倒産してもおかしくない会社」「超・ブラック企業な会社」だったのです。

現在は打って変わり、職場環境を改善し、社内の仕組みを整え、13億円の負債を跳ね返しました。

この取り組みは、エステ業界でも評価されています。

どのように人気企業に変えたのか、以下の仕組みを見直しました。

 

◎人の成長をうながす採用と教育

◎女性が自立できる(活躍できる)環境

◎チームとしての一体感が持てるコミュニケーション

を整備したそうです。

 

そして、会社を魅力的にする4つのキーワード

①成長する意欲

②成長する環境

③仲間

④やりたいことの実現 です。

テルズ&クイーンでは、「素敵なお母さんづくり」をビジョンに掲げています。

「お客様(既婚女性、あるいは結婚を控えた女性)を輝かせる」という意味のほかに「テルズ&クイーンで働く社員を『輝くお母さん』にする」という意味が含まれているそうです。

「次世代を担う子どもたち」を育む女性に、「素敵なお母さん」としての生き方、考え方を提供していく。

それが、テルズ&クイーンのビジョンになります。

社員、内定者の多くが「素敵なお母さんづくり」「テルズ&クイーンは人生の学校である」というビジョンに共感し、自分自身を高めている会社になります。

 

新卒採用が会社を変える

中小企業の多くは、新卒採用に消極的なのが現実。

「大企業の知名度には勝てない」

「新卒採用に費用がかけられない」

「採用しても、すぐに辞めていくので割にあわない」といった理由からです。

ですが、鈴木社長は、

「新卒採用に力を入れなければ、中小企業は生き残れない」

「中小企業こそ、苦しいときこそ、新卒採用に力を入れるべき」と確信しているのです。

新卒採用に力を入れる理由は、既存の社員や中途採用だけでは、業務改善が進まないからです。

 

組織にとって大切なのは、社員の価値観を揃えることと、価値観を共有できる人です。

新卒社員は、「価値観がなじみやすい」というメリットがあります。

真っ白な状態だからこそ、自社の理念、社風、習慣、指導に至るまで、素直に受け入れて行動する傾向があるのです。

価値観がそろっている状態とは、

社員が社長の指示通り(会社の方針どおり)に動く状態

社長と社員が同じ判断基準で行動する状態

のことです。

会社の誰が対応しても、一定のレベルのサービスを提供できるため、会社の組織力を高めることができるからです。

採用基準もルールがあり、学歴や成績は参考程度にしか評価しない、優秀すぎず、既存社員とのレベル差が少ない人材を採用して、社員教育を徹底して社内の価値観を揃えることが、強い会社をつくるポイントになると考えています。

 

お客様を輝かせると同時に、自分も輝く

他社との差別化を図るために、テルズ&クイーンも商品、サービス、技術には自信があります。

けれど、それ以上に自信があるのは、「社員」です。

当社の社員が、お客様から

「あの人がいるからお店に行きたい」

「あの人から商品を買いたい」

と好意を持っていただけるのは、

社員の心根に「お客様を輝かせたい」という貢献意欲あるからです。

何よりも、自分も、人として、女性として輝きたいという成長意欲があるからこそ、選ばれるのでしょう。

 

エステ業界は、いま業界内外での競合先が増えています。

価格競争により、施術料金の低下、異業種からの参入、美容家電グッズの増加などが続いている状況です。

新型コロナウイルスの感染が、さらなる追い打ちをかけ、競合の激しい業界で生き残るために、もっとも大切にしたものがあります。

 

それは、人で差別化を図る です。

 

会社の歯車として仕事に夢中になれる人材 を育てること。

歯車になることは、替えの利かない存在になること

お客様のため、仲間のため、自分のため、家族のために働くこと

歯車として成長できる場所であること

社員一人ひとりが自分の役割を果たす努力を惜しまない、努力する姿勢こそが、この会社の最大の強みになっているのです。

 

どの業界でも生き残りをかけて、様々な取り組みをされている企業が多くある中で、選ばれている会社になっている理由が、本書には、惜しげもなく紹介されていました。

社員さんたちの、何故この会社に入社したのか、入社してどのように自分が変わったのかの声も掲載されております。

社員さんたちは、この会社に入社したことで、人生が変わったという言葉が数多くありました。

皆さん、共通して言えることは、感謝の言葉でした。感謝する力とは、様々なもの変えていく力があるのだと、改めて思いました。

自分らしく、楽しく、イキイキ仕事がしたいという、女性に是非読んで欲しい1冊です。