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今週の一冊:為末メソッド~自分をコントロールする100の技術~

今回紹介する本は為末大さんが書いた「為末メソッド 自分をコントロールする100の技術」です。

為末メソッド

為末さんは元陸上選手です。

「誰かの役に立つ言葉を」

そんな気持ちで今まで、さまざまな言葉を発信し続けてきたそうです。

本を書いたり、メディアに出演したり、講演をしたり、SNSを使ったり、その積み重ねで、頭の中には、書いたり、話したりしてきた「言葉」が溜まりに溜まっています。

だから、この本ではそんな頭の中の「棚卸し」を試してみたそうです。

為末さんの言葉の集大成と言える本の中から、いくつかの言葉を紹介したいと思います。

 

 

◇目的さえあきらめなければ、手段は変えてもいい

為末さんがチャレンジし続けてきた「400メートルハードル」という競技。

その本来の目的は「自分の身体を、ゴールまで早く運ぶこと」にあります。

その目的のためにハードルを飛び越える技術を磨きつづけていたはずでした。

ところが、少しずつその「研磨作業」にばかり、こだわるようになっていました。

「ハードルをうまく飛ぼう」と思いつめるあまり、「身体の移動」という本来の目的を見失ってしまったのだ。

「目的」は何なのか。

自分の心の中をきっちりと棚卸して理解しておこう。

そのうえで、「目的」を果たすためにどんな「手段」があるのか考えてみる。

一度選んだ「手段」でも、あまりこだわらず、どんどん変えたっていい。

目的さえあきらめなければ、手段はいくらでも変えていいのです。

 

◇現状維持は停滞と同じ

自転車に乗っているときのことを想像してみてください。

ペダルを漕がないと、身体が自転車ごと倒れてしまいます。

だから、漕ぐことをやめられません。

この状態が、言うなれば「現状維持」です。

倒れることなく「現状維持」で生きていくために、誰もがペダルを漕ぎ続けています。

「頑張って漕いでいるのだから、いまのままでもいいでしょ」と考える人もいると思います。

でもそれでは、いまよりも速くなることはないし、成長は止まってしまいます。

つまり「現状維持」は「停滞」なのです。

生きていくためにも漕ぐのは当然です。

だから、漕いでいるだけで安心するのはやめにしよう。

そこから一歩抜け出すためにも、そして将来も安全に漕ぎつづけるためにも、変化や成長が必要不可欠だと意識しましょう。

 

◇苦しいときこそ、種をまけ

いくらがんばっても、現実がなかなか思うようにいかないときが人生に何度かあります。

そんな苦しいときこそ種をまきましょう。

この先、何が起こるかわからないからこそ、将来役に立つかもしれない分野に、ちょっとずつ手を出しておくのです。

特に伝えたいのは、「時間軸を意識してみよう」ということです。

たとえば、10年単位で見るか、1日単位で見るかで、ものの見え方はまったく違ってきます。

明日のことだけ考えたら、元をとれない投資でも、10年経てば何倍にもなって返ってくるかもしれないです。

長い目を持つことができれば、「種をまく」ことの意義もきっと実感できるはずです。

 

◇「当たり前」のすりあわせは徹底的に

「右」「左」という概念がない言語圏があるという話を聞き、おどろいたことがあります。

きっと「左右」の概念がないだけで、僕たちの「当たり前」とはまったく異なる思考回路が、彼らにはあるのではないでしょうか。

人間の「当たり前」という認識は、みんなそれぞれ違っています。

「当たり前などという言葉は当てにならない」ということを、大前提として知っておきましょう。

そして、人それぞれ違うからこそ、「当たり前」は徹底的にすり合わせるようにしましょう。

不明な点を詰めて整理しておくこと。

「当たり前」をすり合わせることで、仕事でもプライベートでも人間関係をもっと円滑にすることができます。

 

◇人を幸せにするために、まず自分が幸せにある

事件や災害であふれる現代だからこそ、まずは自分自身を幸せにしてみよう。

「自分のことよりも他人のことを大切に考える」という意味で使われる「利他」という言葉があります。

でも、自分を大切にして幸せになり、それがめぐりめぐって他人をも幸せにするのであれば、徹底的に「利己」であってもいいと思う。

べつに、人の不幸せの上にしか、自分の幸せが成り立たないわけではないのです。

人を幸せにするために、まず自分が幸せになろう。

 

100ある言葉の中で共感できたり、自分とは違う考え方にふれることもできる一冊になっているので、気になる方はぜひ読んでみてください。