今週の一冊:やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ
- 2022年05月24日
- カテゴリー:本の紹介
今週の本は、大平信孝さんが書かれた
やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ
を紹介していきます。
突然ですが、野菜の種や苗を植えていないのに、収穫を楽しみにしている人がいたら、あなたはどう思いますか?
「さすがに収穫できないでしょう」
「何も植えていないのに収穫する期待なんて・・・」
「とりあえず苗を植えるか、種まきすればいいのに」
と思いますよね。
さすがに、種も苗も植えずに野菜を収穫しようとする人はいないと思います。
しかし、これが日々の仕事や自分自身の夢、目標の実現ならどうでしょうか?
「英語を話せるようになりたい」のに、英語に触れさえしない。
「体を鍛えて健康になりたい」と、何年もスポーツジムを探し続けている。
「趣味の分野で起業したい」と考えているのに、調べることもしていない。
こう聞くと、心当たりがある方もいるのではないでしょうか?
私たちの脳は基本、とても面倒くさがり屋です。
新しいことに挑戦しようとしたり、難しい問題を解決しようとしたりすると、命を守ろうとするバイアスが働き、現状を維持しようとしてしまうのです。
逆に言えば、面倒くさがる脳をその気にさせることができれば、「すぐやる」スイッチをオンにすることができるわけです。
今回は、そのスイッチを誰でも、すぐにオンにできるようにする方法を、いくつか紹介していきたいと思います。
◇考えすぎて動けない人は、仮決め・仮行動でよしとする
思うように動けない人の共通点の1つに
「ちゃんと決めてから動きたい」
「失敗しないようしっかり計画を立てたい」
という心理があります。
すぐ行動できるようになるためには、「量」→「質」という順番を意識することが大切です。
第一に「行動量」を増やすこと。
その後に「行動の質」を上げることがポイントです。
慣れないうちは、躊躇することもあるかもしれませんが、一度試してみると、仮にうまくいかなくても、ダメージが意外に小さいことがわかります。
それをわかってしまえば、次は迷わず行動ができるようになります。
◇面倒なことは前日にちょっとだけ手をつけておく
経費計算などの事務作業やトラブルの報告、勉強、部屋の片づけなど、つい先延ばししてしまう面倒なことをかかえていませんか?
こういったことを先延ばしせずに、やりきるためのポイントは前日にあります。
仕事なら前日の終業時、プライベートのことなら就寝前に少しだけ着手したり、準備したりしておくのです。
この方法を行うことで頭を使う複雑な仕事や、これまで経験したことのない新規の案件に取り組む際にも効果を発揮します。
さらに一度手をつけた後に睡眠を挟むことで、アイデアが深まったり、新たなアイデアが出てくることもあります。
前日にちょっとだけ手をつけておくことは、行動力の強化以外にもメリットがあるのでまずは実践してみましょう。
◇机上のモノの定位置を明確に決める
せっかくやる気になったのに必要な本が見つからない。
ハサミを探しているうちに未処理の書類が気になり、今やるべき仕事に着手できなかった。
資料を探すのに手間取って企画書を作成する時間が減ってしまった・・・。
モノを探す時間と手間を圧縮できれば、動きやすくなりますし、集中力を奪われることも減ります。
ですから、まず、机上や引き出しにある文房具、書類などの中で使用頻度の高いものから定位置を決めていきましょう。
◇ご褒美を設定して自分を動かす
仕事やある作業などでイヤイヤやっている人や、義務感や責任感で動いている人は自分に「ご褒美」をプレゼントしましょう。
たとえば、
・仕事が終わったらキンキンに冷えたビールを飲む!
・今日こそ早く帰宅して、自宅で夕ご飯を食べる!
・今日がんばったら、普段我慢しているスイーツを食べる!
など、理由はなんでもかまいません。
自分へのご褒美は、仕事と直接関係ないことでも「快欲求」の行動スイッチをオンにさせる効果があるのです。
人間はもともと面倒くさがりな生き物です。
ついついやりたくないことや面倒なことは「先延ばし」にしてしまうことが多いと思います。
そんな時はこの本を読んで自分のやる気をオンにしてみましょう。
そうすることですぐに行動できるようになり、自分の人生の時間を有意義なものにできるかもしれません。
是非一度読んでみてください。