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今週の一冊:バナナの魅力を100文字で伝えてください

今回紹介する本は「バナナの魅力を100文字で伝えてください」です。

バナナの魅力を100文字で伝えてください

ある人気の八百屋さんでこのお店では普通はあまり伝えない「あること」をお客さんに伝えているそうです。

そのあることは「今日おすすめしない野菜や果物」を正直にお客さんに伝えるそうです。

おすすめしないことを正直に言ってしまったら、その野菜や果物は売れ残ってしまいますが、それでいいそうなのです。

そのお店のお客さんはほとんどが常連さんです。

そういう方たちが、美味しくないものを買ってしまったら、次からはスーパーに行ってしまうかもしれないので、できるだけ正直に伝えているそうです。

 

この話には「伝わる方法」が凝縮されています。

一つは「ダメなものを伝えることで、良いものが引き立つ」という方法です。

おすすめしないことを伝えることで、逆に「おすすめされたもの」の価値は高まります。

これは、伝わる技術のひとつ「比較の法則」です。

本のタイトルでも「金持ち父さん貧乏父さん」「頭がいい人、悪い人の話し方」なども比較を使ったタイトルです。

 

2つ目の伝わる技術は「信頼感」です。

ダメなものを正直に伝えることでお店の信頼感を高めています。

 

正直に話す➡信頼感が生まれる➡信頼感がある人の言葉はスルスル入ってくる

 

そんな流れができています。

ちょっとしたことですが、これだけで伝わり方は大きく変わります。

「伝わる」は相手主体、「伝える」は自分主体です。

 

・伝え上手な人は無駄な努力をしない

「大人はわかってくれない!」若いときによくこの言葉を口にしました。

大人だって昔は若者だったわけだし、時代は変わっているかもしれないけど、もっと若者の気持ちがわかっていいはず。

実はこの問題の本質は、大人と若者だけの分断ではありません。

根本的な理由は「そもそも人は、人のことがわからない」からです。

自分の伝えたいことが、そのまま相手に届くことは基本的にありません。

「コミュニケーションスキルが高い人は、自分の脳と相手の脳が見ている世界が違うということをしっかり認識している人」です。

100人いれば100通りある。

それが脳のバイアスです。

まずは「あきらめること」が必要です。

といっても、伝えることをやめるわけではなく「あきらめる」からスタートするのです。

「あきらめる」はマイナスの言葉として使われるイメージがありますが、2つの言葉があります。

ひとつは「諦める」。これはマイナスな言葉で使われています。

もうひとつは「明らめる」。物事を明らかにするという意味です。

すべてを伝えることに執着せず、「なぜ伝わらないのか」という理由を明らかにすることこそが、相手ベースで考えるということです。

 

・「伝わる人」は「やさしさ」を武器にしている

伝え方が上手い人は相手のことを考えられる「やさしい人」なんだと思っているそうです。

伝え方には「相手を思いやるやさしさ」があるといいんです。

例えば、相手になかなか伝わらなかったとき、イライラしてしまうことはないですか?

このイライラ、相手にも伝わります。

伝えたい内容はなかなか伝わらないのに、イライラはすぐ伝わります。

そうなると、なかなか伝えたいことも伝わらなくなってしまい、ストレスという避けたいものまでついてきます。

イラっときたら「やさしい人になろう」と心の中でつぶやいてみましょう。

 

・「怒る」と「不機嫌」は伝わらないを生む!

「怒る」「不機嫌」「怖い」そんな状況が伝わるのは大敵です。

相手は嫌な感情をベースに情報を受け取ることになります。

すると、受け取った情報自体を否定的にとらえがちです。

さらに嫌な感情に意識がいくので肝心の情報の中身にはあまり意識がいかず、結果的に「伝わらない」が生まれやすいです。

 

・「言わなくてもわかっているはず」が引き起こす

離婚の原因の第一位は「性格の不一致」だそうです。

離婚する夫婦にみられる特徴としては、コミュニケーションが少ない、相手に対して関心が薄い、自分の意見は正しいと思っている、こういった気持ちになってしまうきっかけは「言わなくてもわかっているはず」という感情がベースにあると思います。

トラブルの多くが「伝えていない」から起きます。

日常の中でついつい忘れてしまうことあると思いますが、伝えることの重要性を再確認してみましょう。

 

この本で解説している内容は、話を盛ることや無理やりイエスを引き出すためのものではなく、伝えたいことが相手にちゃんと伝わるための方法です。

興味のある方はぜひ読んでみてください。