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今週の一冊:100年後まで残したい日本人のすごい名言

今週ご紹介する本は、「100年後まで残したい日本人のすごい名言」です。

著書は、明治大学文学部教授の斎藤 孝さんです。

100年後まで残したい日本人のすごい名言

皆さんは、名言というとどなたの名言が浮かびますか?

または、自分のマイ名言はありますか?

近年、SNSが普及し、言葉が氾濫する中の「よりどころ」を見つけるのが難しくなってきてしまいました。

それは、SNSによってあふれる言葉が心やエネルギーを消耗させているのです。

 

現代の日本人は、昔に比べて心が折れやすくなっていると言われます。

全体的には能力は高い、誠実さもある。

けれども、些細に見えるようなことで心をくじき、深く傷つき、自信をなくしてしまう社会人が多いと聞きます。

そんな時、フラフラと動きやすく、折れやすい心に言葉が必要であり、名言の力で、心の砦、支えとして使って欲しいのが本書の趣旨です。

 

本書では、「100年後まで残したい日本人の名言」というコンセプトのもと、名言を30個厳選し、そして各名言に「名言年齢」を記してあります。

その理由は、日本人の精神を伝える、100年後にも色あせない本質的な内容を持ち、日常の中で引用して使うことができる、実用性の高い名言だからです。

古い言葉や新しい言葉、それぞれの良さを味わってほしい意味から記してあります。

 

 

◇心が折れそうなとき

名言年齢403歳 徳川家康

「人の一生は 重荷を負って遠き道を行くが如し いそぐべからず」

徳川家康は、現代の日本に大きな影響を残す江戸時代の開祖となった人物です。

長い戦乱の時代を終わらせ、その後260年以上にわたる長期安定政権の基盤をつくりました。

この言葉は、遺訓として伝えられています。

「人生は、重い荷物を背負って長い道のりを歩き続けるようなものだから、焦らずゆっくりすすみなさい」という意味があるそうです。

果てしなく感じるような遠い道のりを、「早く目的地に着きたい」とばかり考えていたらつらくなる。途中で挫折しない工夫をしなくてはなりません。

家康の言葉は、人生における辛抱、忍耐を説いています。

実際、家康は長い不遇の時代を耐え忍び、焦らず機を熟するのを待って、60歳を過ぎてついに天下統一を果たしました。

頑張っていることの成果がなかなか出ず、心が折れそうだという人も、家康に比べれば「まだまだ」と思えるのではないでしょうか?

 

 

◇背中を押してほしいとき

名言年齢89歳 金子いすゞ(童謡詩人)

「みんなちがって、みんないい」

この言葉は、21世紀の日本にとって重要な言葉です。

日本人は、「みんな同じ」が好き。

日本は単一民族だからとよく言われるようですが、これも間違いです。

すべてのものが、そのままで素晴らしい存在なのだと認めると、自分のことも認められるようになるのです。

この言葉は、「わたしと小鳥とすずと」のなかの一説です。

小鳥は飛べるし、鈴はきれいな音を出すことができます。

私には、それができないけれど、私も小鳥や鈴にできないことができるとして、「みんなちがって、みんないい」と締めくくっています。

人間は普通にやっていれば、個性があります。

個性的かどうか気にする必要はなく、当たり前にみんな違うのです。

経理が得意な人は経理をやって、営業が得意な人が営業をする。

それぞれの長所を生かしながらチームをつくるのが本来なのでないでしょうか?

 

終わりに、名言は、精神文化の結晶です。

言葉と向き合うことで、自分の「マイ名言」を増やすことで、自分なりにいいと思った言葉、今の自分を助けてくれる言葉が「マイ名言」になります。

本が苦手な方は、漫画でもいいと思います。

漫画でも、映画、ドラマを見ていて「これは」と思う言葉に出逢えるはずです。

その時、必ず手帳やノートにメモをすることです。

名言力を高めると、心の支えになり、悩んでいる人の心の支えにもなることでしょう。

おすすめの一冊です。