今週の一冊:「ありがとう」の教科書
- 2022年08月23日
- カテゴリー:本の紹介
こんにちは。
今日ご紹介する本は、「ありがとう」の教科書です。著書は、書道家の武田双雲さんです。
本書のテーマは「感謝」です。
「いつか」という不確かな未来ではなく、あなたが今この瞬間から、命が尽きるまで、ずっと幸せを手に入れる方法が「感謝」になります。
皆さんは、「ありがとう」をいつの場面で使うでしょうか?
ほとんどの人が「誰かに何かをしてもらった時」と答えるでしょう。
しかし、本書を通して皆さんに伝えたいことは
「何もしてもらってないとき。つまり、“あなたが最初に”感謝をしましょう」
という事です。
自身の得になる、ならない関係なく、最初に感謝することで、また感謝したくなる現象が起こり始めるのです。
何で最初に感謝?と思うかもしれません。
「感謝」はひとつの思考ですが、違う角度から提案すると、感謝は技術になります。
感謝は使い方さえ知りさえすれば、見る世界は全く違ったものになり、自分に起こる現象や、集まってくる人が変わります。
本書は、学生からご年配の方まで、男女関係なく誰でも読めるようになっております。
今すぐ実践でき、効果を感じることができる項目に絞って紹介されています。
◇感謝の言葉が感謝にあふれた人生をつくる
思いは「言葉」にしないと叶えることができません。
言葉は、あなたを動かすハンドルです。
プラスの言葉を使えば自分の脳がプラス思考になって、自動的にプラスの行動に。
マイナスの言葉を使えば、脳がマイナスになり、自動的にマイナスの行動をとってしまいます。
人は、言葉→脳→行動という順番で動き、あなたの言葉があなたの行動を決めています。
「はじめに言葉ありき」なのです。
良い未来に進みたいなら、いい言葉を使う。感謝にあふれた人生を進みたいなら、感謝を口にする。
それが、明るい未来への近道になります。
◇感動言葉と不安言葉を区別する
例えば、誰かが何かを話したときに、普段どんなリアクションで聞くことが多いですか?
「わぁー、すごい!」とか「うんうん、それで!?」など、相手がどんな話をするにしても、感動しながら聞ける人は、普段から感動をともなう「感動言葉」を使っている可能性が高いです。
一方で「へぇ」や「は?」など、相手からすると、イマイチな反応で聞いていることが多いなら、普段からネガティブな思考がともなう言葉、「不安言葉」を使っている可能性が高いと言えるでしょう。
意識して「感動言葉」を使うだけでも、日常の景色が変わることを実感するはずです。
◇いつも「みんなのおかげ」でいよう
感謝の反対は「当たり前」
感謝には、「非感謝」、「無感謝」といったような反対語がありません。
感謝と相反するものは、「当たり前」です。
感謝せず、それが当たり前だと思っていると、結果として人が離れていきます。
人は何か結果を残したときこそ本性が出ます。
その時に感謝できるかできないかで、その後の展開も変わってゆくのです。
もし、自分自身が、「思うように結果が出ない」「何もうまくいかない」と思うことがあるのなら、周りに対して感謝の気持ちを忘れている可能性が高いです。
上手くいかないのは、実力がないわけでも、努力が足りないからでもありません。
ただ、感謝することを忘れているだけです。
それに気づくことができれば、自分を取り巻く環境が変わること、実感することが起こり始めるでしょう。
◇当たり前は傲慢のはじまり
「ありがとう」を忘れると、どうしても上から目線になりがちです。
天狗になったり、裸の王様になったりすると、仕事のパフォーマンスは下がります。
そうならないために何歳になっても、初心に返る軽やかなハートを持つことで、感謝を見だすきっかけを与えてくれるはずです。
おかげさまを忘れない気持ちは大事ですね。
◇幸福の最大の敵は、「今この瞬間を楽しめないこと」
いつも戦いの中にいる人たちは、今この瞬間を楽しむことができないという共通点を持っているそうです。
これこそが幸福の最大の敵です。
アーティストの世界も同じで、自分がナンバーワンになってやる、一番売れてやると思うと、意外にもいいものが作れません。
どんなジャンルの仕事でも、今この瞬間に生きている感動を味わえず、勝ち負けの世界にいては、いい結果や、成果は残せません。
まずは、周りにあるものを丁寧にゆっくりと見渡しながら散歩などお勧めです。
それが、競争世界から降りるための最初の一歩です。
いかがでしたでしょうか?
感謝は、年齢性別問わず、誰でもいつでもできる言葉です。
多くの人が急ぎ足で、結果を求め、周りを見ない中進んでいます。
自分や周りの人を幸せにしたいのであれば、目の前にある物事に感謝することだと思います。
ついてないな、何で自分ばかりこんな苦しいのだろう、と思っている方は、この一冊はお勧めなので、まず手にとってはいかがでしょうか?