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今週の一冊:「怒り」が消える心のトレーニング

 今週ご紹介する本は、「怒り」が消える心のトレーニングです。

著者は、日本アンガーマネジメント協会代表理事安藤俊介さんです。

「怒り」が消える心のトレーニング

 

本書は、こんな方にお勧めです。

「なぜか最近イライラする」

「つい怒ってしまっている」

「すぐに怒鳴ってしまい、後悔する」

このような経験はありませんか?

 

怒りは人生を壊す唯一の感情であり、怒りによって、とっさに発した一言が、今まで積み上げてきた人間関係や信頼関係をすべて台無しにすることがあるのです。

ですが、怒りという感情が悪いわけではなく、生きていくためには必要不可欠なものです。

大事なのは、怒りに振り回されずに、コントロールすることです。

その方法が、本書で紹介されています。

 

自分自身が生まれつき怒りっぽい性格だから、直らない!と思っている方も、

コントロールする方法4つに分けて解説されています。

 

・とっさの怒りを抑える方法

・怒らないための習慣

・ムダに怒らない心の持ち方

・怒りを上手に伝える方法

 

これらの技術を、マンガと図解で面白く、わかりやすく解説しております。

アンガーマネジメントは、「怒りで後悔しないこと」です。

ロジャー・フェデラーというテニスプレイヤーをご存知でしょうか?

世界最高のテニスプレイヤーです。

若いころのフェデラー選手は、試合中にイライラしてばかりで、ミスをすると物に当たり、さらにイライラを募らせてミスを続け、怒りが原因で負ける試合が続いていたのです。

それが、アンガーマネジメントをメンタルトレーニングとして取り入れたことで結果、世界ランキング1位の称号を手に入れたのです。

自分自身の怒りの奴隷でなくなったことで、ベストパフォーマンスが身に着いたのです。

つまり、怒りは自分自身の才能を潰しかねないものなのです。

 

日本アンガーマネジメント協会では「怒りの感情で後悔しないこと」と定義しています。

後悔したり、自分の才能を潰したりしないために、怒りをコントロールする術を身につける必要があるのです。

 

◇体質改善の前に対症療法

怒りにはアレルギーと似た性質があります。

同じ出来事に遭遇した時、腹を立ててしまう人もいれば、まったく気にしていない人もいます。

問題は、体質改善には時間がかかること、必ず効果が出るとは限りません。

ですから、体質改善に取り組む前に、薬など即効性のある対症療法が優先になります。

アンガーマネジメントにおける対症療法と体質改善とは、これらのことです。

対症療法・・・思わずカッとしたときの怒りを抑える

体質改善・・・ムダに怒らなくなる考えを身につける

「今」「この場」の怒りを収める対処療法をご紹介します。

 

 

◇怒りのピークは6秒あれば理性が働く

売り言葉に買い言葉の代表的な例で言うと、反射的な言動は自分も相手もヒートアップさせてしまうので、さらに余計なことを言ってしまう可能性もあります。

イラッとした時にないより大切なのは、「反射的な言動はしない」ことです。

もしイラッとすることがあったら、6秒間だけ待つ。

6秒ゆっくり数えるのがもっとも手軽な方法です。

何故6秒かというと、怒りが生まれてから6秒あれば理性が働くと言われているからです。

数える以外にも、深呼吸する、心を無にして思考を止めるなどの方法があります。

深呼吸をする、心を無にして思考を止めるなどの方法があります。

 

 

◇「今、この場所に」意識をくぎ付けにする

未来や過去ではなく「今」に意識を向ける

未来のことでなく、過去の事でなく、今、この場所の事だけを考えると、怒りの膨張を抑えることができます。

目の前の無機質なもの、怒りとは関係のないことに意識を向けるのが勧めです。

 

 

◇怒らない自分をつくる

イライラの原因を他人に求めないことです。

私たちは、「この人さえいなければ」と願いがちです。

でも、本当にそうでしょうか?

アンガーマネジメントでは、まず、自分を変えることを目指してゆきます。

周りを思い通りに変えるのではなく、自分が変わること。

結果、気がつくとよい方向に向かってゆきます。

他人を変えようとしない。

世の中を正そうとしない。

自分が変わる。

これは、自分がイライラせずに済むセルフマネジメントなのです。

それは、ちょっとした習慣を身につけることで実現します。

 

昔に比べて現代社会は怒りを生みやすくなっているのは、現代の社会情勢が関係しているようです。

それは、社会全体が忙しくなり、忍耐力の低下、グローバル社会の進化が理由です。

グローバル化による競争激化や少子高齢化による人手不足、増加した共働き家庭には、仕事と育児の両立のために大きな負担がかかっています。

忍耐力の低下では、科学の技術の社会になった反面、不便なことや不快なことへの忍耐力が下がってしまいました。

また、 価値観の違いや習慣の違いは、怒りが生まれる大きな原因の一つです。

感情的になって人生が台無しにならないようにアンガーマネジメントは身につけた方がよいと言えます。

感情のコントロールが上手くなることで、精神面や心が整い、周囲に感謝し、人との縁を大切にできるようになるので、チャンスにも気づき、運のいい人になれます。

この機会に、自分のセルフコントロールを習得し、人生が好循環になるきっかけになればと思います。