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今週の一冊:人生をいいなりで生きるな

こんにちは。今週ご紹介する本は、「人生をいいなりで生きるな」です。

著者は、永松茂久さんです。

人生をいいなりで生きるな

あなたは自分の思い通りに自分の人生を楽しんでいますか?

誰かの言いなりになって「本当はこうしたいのに」と思って、生きていないでしょうか。

 

・まわりに合わせすぎて、いつも自分を抑えている人

・親の期待を裏切らないように生きてきた人

・世間の常識や人の言う事に左右されてしまう人

 

本書は、こんな思いをもっている人に向けての、しばられてきた紐を解きほどく方法が書かれています。

思い通り楽しく生きるには、たった一つの決まりがあります。

 

それは

「自分を嫌いにならないことです」

「好きな自分を生きること」

 

他の誰でもなく、いちばん好かれなければいけないのは”自分自身”なのです。

まわりの人がそう思うかなど、選ぶ基準にいれなくていい。

思うままに動いてみればいいのです。

ですが、これがいちばん難しい。

自分が嫌われたくないから、いい人を続け、抑え込んで、自分をだすと「出る杭」になってしまうから合わせようとします。

「反発するな」「角をたてるな」「大人になれ」これらの説得に、ほとんどの人が負けてしまいます。

多くの人にとって、穏便に生きることこそが、いいことであり、大人になることだと信じているからです。

この本をとってくれたという事は、どこかで何かを我慢して、言いなりの人生を送ってしまっていると思うから、あなた自身が感じているからではないのでしょうか?

 

だからこそ、これをきっかけに、そういう自分を解き放ってみましょう。

という事が本書のいう「人生をいいなりで生きるな」ということです。

 

 

「これって、わがままなのかな?」と思うくらいでちょうどいい。

人生はもっと自由であり、選択の幅は無限にあります。

言いなりの人生を卒業するために、始めに覚えて欲しいことがあります。

「生き方は変えられる」ということです。

世の中にはいろんな人がいて、誰しも自己認識を持っています。

そして人の性格というものは、環境やどんな人に囲まれて育ったのかが、いちばん大きな要因だという事です。

それが生まれた順番です。

男女関係なく、最初に生まれた子は母親の性格を引き継ぐことが多いらしいという説があります。

それには理由があります。

親としても初めての子育てとなるため、特に母親は神経質になり、つきっきりで育てます。

だから、母親の影響をもろに受けます。

もう一つは、初めの子どもは競争がないため、二番目の子より、競争心も低いのです。

ここでの理論は、「性格は後天的につくられる」ということを仮定しています。

それを踏まえて「言いなり」になってしまうのも、後天的につくられたものになります。

人間には大きく分けると二つのタイプがあります。

自分の意見をはっきり主張する「主体的なタイプ」凸のタイプ。

相手の意見を尊重することに重きを置く「受動的なタイプ」凹タイプです。

 

 

◇いい人で終わっていいのか?

言いなりになるのは、実は、器が大きいということです。

言いなりの子どもが勇気を出して親に反抗し、「そうだったのか、気付かなかった。悪かった」と、親が反省して謝ったりするシーン。

一度や二度は見たことがあると思います。

幼いころや学生のころ、絶対権力者である親に対してこれを言うのは勇気が必要なことでしょう。

ですが、言いなりが嫌ならば、最初から、自分の主張をはっきりさせた方がいい、という事です。

まわりと衝突するから、穏便がいいからと丸く生きようとするのではなく、自分はこうだ、自分はこうしたいと、はっきり言えるようになった方がいいのです。

まわりがうるさいからこうなった、というわけでなく、何も主張しないから相手がどんどん主体的になってしまうのです。

人は最初に会ったとき、「この人はこんな人間だな」と無意識の中で品定めをします。

その初期設定によって、「なんでも言いやすい人」に設定されてしまいます。

だからこそ、初めが肝心です。

もし、その設定を失敗したとしても、変えることはできます。

自分の意見をしっかり伝える、こう生きると相手に伝える覚悟が必要です。

なんでも言いやすい人は、相手を受け入れることができる器があるとも考えることができます。

逆の視点で言うと、受け入れる器をすでに手に入れているのです。

 

 

◇完璧主義を捨てる

いい子でいなければならない。この完璧主義ほど自分を苦しめています。

極端な思い込みがあることで、自分を傷つけてしまうのです。

完璧を求めるからこそ、極端に失敗を怖れてしまい、必要以上に自分の自己評価を下げてしまうからです。

そして怖いのが、その完璧主義癖は、社会や家以外の場所に出たときも、同じように自分に完璧であることを課してしまうようになります。

親や先生の期待に応えようとしてしまう学生、まわりの期待を裏切らないように仕事をするビジネスマン。相手に対して、完璧を演じなければならない、と。

このままだと自分が壊れてしまいます。

その癖を手放し、不完璧主義を許容した方がいいでしょう。

 

 

◇いつの時代も変わらないこと

言いなり。

この状態をつくりだす大きな存在。

それが”親”です。

特に「母親」という存在は悪気なく、子どもを思い通りにしようとすることが多いです。

これは、当たり前のことで、自分のお腹の十月十日育て、生まれてからも何もできない子どもに一番の愛情を注ぐのが母親だからです。

実際に親が障害になってやりたいことができないと人も少なからずいるのではないでしょうか。

いつの時代も子どもにとって、親というのは絶対的な存在です。

まず言いなりを卒業するのは、他の誰でもなく、親から始まるのです。

親が変わるのを待つのでなく、自分自身が変わると決めることが大切になります。

 

 

言いなりをやめるためには、自分の頭で物を考えるという事が、セットでついてきます。

この力がつくことで、人はまわりの人から与えられる怖れに対して振りまわされずにすみます。

言いなりになろうが、自分で決めようが、選んだ責任を取るのは自分です。

この本で、少しでも自分を縛り付けていたものがほどけ、自分の道をしっかりと生きていけることができればと、ご紹介しました。