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今週の一冊:80歳でも脳が老化しない人がやっていること

今週の本は脳科学者である西剛志さんが書かれた「80歳でも脳が老化しない人がやっていること」という本を紹介していきます。

80歳でも脳が老化しない人がやっていること

はじめに、いくつになっても脳が若いままの人と老人脳になる人の差はどこにあると思いますか?

周りが気にならなくなる、記憶が曖昧になる、同じ主張を繰り返す、感情的になる。

年齢とともにそういう傾向になる人がかなりいます。

こういう行動を知らず知らずのうちにとってしまうのは、脳の老化現象の一種で、ここでは「老人脳」と呼んでいます。

一方で逆の人もいます。

80代や90代になってもどんどん新しいことに挑戦し、元気に前向きに若々しく生きている。

そういう人は「スーパーエイジャー」と呼ばれています。

スーパーエイジャーと老人脳になる人の脳の差は一体どこにあるのか?

また、老人脳にならないようにしていくためにはどうすればいいのか?

今回はその方法や習慣について、いくつか紹介していきたいと思います。

 

 

・歳をとると睡眠が短くなるのも脳の老化現象のひとつ

「睡眠の質が年々悪くなって、ぐっすり寝られない」夜中に何度も目が覚めてしまい、熟睡できないという人が高齢者に多くいます。

歳をとると、どうしても睡眠の質が短くなることがわかっています。

実際に睡眠時間は10歳毎に10分短くなるそうで、20歳よりも70歳のほうが50分ほど睡眠時間が短くなります。

これは脳から分泌されるメラトニンという睡眠物質が加齢によって減るからです。

メラトニンがたくさん分泌されるほど長い時間眠れます。

このメラトニンは思春期の頃から徐々に減ってきて、歳とともに減少するため、睡眠時間が少しずつ短くなるのは仕方ないことです。

では、よりよい睡眠をとるためにはどうすればよいのか?

方法をいくつか紹介していきます。

 

方法①:30分未満の昼寝をする

昼寝を30分未満する習慣のある人は、昼寝をしない人に比べて認知症のリスクが50%も下がるそうです。

ただし、長すぎる昼寝は危険です。

60分以上の昼寝をすると夜の睡眠の質が下がり、80歳の高齢者では1.4倍も認知症になりやすくなるということも報告されているので気をつけましょう。

 

方法②:歯を大切にする

歯は親知らずを入れると全部で32本ありますが、歯が20本以上あるといい睡眠をとりやすくなります。

歯が少ないと睡眠時にかみ合わせることができないため、気道がしまりやすくなり、睡眠中の呼吸を妨げることがあるからです。

もし歯が少ない場合はそのままにせず、インプラントをすると睡眠が改善されることがあります。

 

方法③:日光を浴びる

朝からお昼にかけて日光を浴びると、脳の松果体で睡眠物質メラトニンができるため、寝つきがよくなったりします。

日頃の運動も兼ねて、日中にウォーキングをするのもいいかもしれません。

 

方法④:夜のカフェインを避ける

就寝3時間前にエスプレッソをダブルで飲むと、眠くなる時間が40分遅れるそうです。

眠くなるまでの40分くらいと思う方もいるかもしれませんが、小さな積み重ねが脳の老化に繋がっていくので気をつけましょう。

ちなみに、寝る前に強い光を浴びると85分、強い光を浴びる+エスプレッソだと105分眠くなる時間が遅くなるそうです。

 

 

・趣味が多い人は認知症になりにくい

65歳以上の人の約3割は「趣味の数がゼロ」だそうです。

仕事や子育てに奔走していた頃は、なかなか趣味の時間をとるのが難しかったという人もいると思いますが、65歳以上になったら趣味を持つことをお勧めします。

趣味は人生を楽しむ要素というだけではなく、「認知症の予防効果」もあるからです。

ある調査によると、生きがいを感じるトップ3は「趣味に集中している時」「子供や家族、友人と接している時」「美味しいものを食べている時」だそうです。

趣味に打ち込んでいる時間に、生きがいを感じる人は世界的にも多く、そのことが脳の認知機能にいい影響を及ぼしているようです。

 

 

現在では人生100年時代と言われています。

健康でいるためには身体だけでなく、内面である脳の健康も意識していかないといけません。

これからの老後生活を豊かなものにするために、80歳になっても脳を老化させないようにするためにも、興味のある方は是非読んでみてください。