今週の一冊:自分を知る練習
- 2023年05月09日
- カテゴリー:本の紹介
こんにちは。本日ご紹介する本は、「自分を知る練習」です。著者は、土屋 愛さんです。
本書でお伝えすることは、自分の本当の特徴(強み)を知り、その強みを活かせる場所を知るための自己分析メゾットです。
「何をしても成果がでず、周りからダメなやつと思われている気がする」
「仕事もプライベートも頑張っているのに、どちらもうまくいかない」と思う方が多くいます。
それは、できない人でも、環境に適応できない人でもなく、単純に「本当の自分を知らない」という事だったんです。
実は、強みがない人は、この世にひとりもいません。
他人と比べて秀でてる能力や資格の事だけを指すのではなく、どんな人でも強みを持っています。
なぜなら、悩み、しんどさの根っこは結局「自分を知らないこと」にあるからです。
自分を知るという事は理解するとともに、本音の自分と向き合うことだと思います。
自分は何が好きで何が嫌いなのか?
あの時本当はどうしたかったのか?
を分析するきっかけになります。
そうすることで、人間関係や幸せになる居場所はどこか、それが自然とわかるようになる方法が本書を通して解説されています。
◇なぜかうまくいかないのは「居場所」のせいだった
うまくいく人といかない人、その決定的な違いは、経験やスキル、性格、才能にあるのではなく、一番の違いは「本当の自分を正しく理解して、自分にピッタリの居場所をみつけられているかどうか」にあります。
ここでいう「居場所」とは、「価値観が満たされ、強みが活きる環境」のことです。
自分はここにいると幸せと、心から感じられる環境、という事です。
居場所とは、職場やビジネスパートナーとの関係性に限らず、家庭や友人などの人間関係、自分が過ごす環境すべてのことを指します。
ここで重要ポイントは、「居場所」には「価値観」と「強み」という2つの要素が含まれ、この2つの要素を満たす必要があります。
価値観とは、「何に価値を感じるかという考え方」のことです。
一人が好きなのか、穏やかで安定した暮らしをしたい、刺激的な日々を過ごしたいというのも価値観です。
誰かが決めた正解の価値観を探すのではなく、「自分の価値観」にあった環境を選ぶことが、自分の居場所を探す一歩です。
この価値観の自己分析ができていると、幸せに向かう行動スピードが格段に早まります。
どんな価値観が満たされる環境ならば、自分は居心地よくいられるだろうか、と自己分析しておくことが、幸せになる為の絶対条件です。
次に、「強み」についてです。
これは「目的を達成するために使える特徴」のことをさします。
才能や実績も強みだと思いますが、本当の強みというのは、自分がその才能や実績が求められる場面にいる、という前提がついたときにだけ「強み」となります。
「目的」によって、使える「強み」は変わり、面白いことに目的はその都度変わります。
たとえば、医師になるとしたとき、求められることは、「国家資格」に裏付けられる「医学の知識」「手術の技術」「経験した症例数」などたくさんの「強み」となります。
ですが、この場面で「わたしの強みは容姿なので」という主張は通用しません。
このように、強みとは「それが求められる場面ならば」という条件がつきます。
◇隠れた強みを見つける2つのコツ
〇当たり前にできていることに着目する
自分の強みを知るためには、日常の中で「すでにできていること」に気づけるか?がカギです。
多くの人が自分の強みに気付けないのは、それが自分にとっては「持っていて当たり前のもの」であるからです。
他人から褒められること、「〇〇してくれてありがとう」「いつも〇〇してくれているよね」と言われていることに、日頃からアンテナを立て「今、自分ができている当たり前のことは、できない人もいるかもしれない」と考えてみることです。
当たり前にできていることをみつけるポイントとして「他人に対してイライラ・モヤモヤした瞬間」に着目してみることです。
自分ができて、他人ができていないことに対して、イライラやモヤモヤを抱きやすいからです。
他人に対して、何でこんなことができないんだろう?と感じてしまった時は、実は時分の「得意」を見つけるチャンスですし、自己分析のチャンス!と観察してみてください。
〇強みは弱みから生まれる
意外な話かもしれませんが、強みを見つけるために、弱みに着目してみるのもおすすめです。
なぜなら、強みと弱みは表裏一体な性質があり、よく見ると、同じ特徴から生まれ、自分の意見を主張をするのが苦手だ、と思っている人は、裏を返すと、他人の意見を尊重するのが得意だ、と置き換えられます。
また、ついネガティブに考えてしまう、と思っている人は、裏を返すと起こりうる問題を発見することができる、と言えるのです。
どんな特徴も活かし方次第で印象というのはガラッと変わります。
主観で見ると、弱みだと捉えがちな特徴であっても、時と場合によっては、強みとして活かせるものなのです。
ほんの一部をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
生きていると自分の強みというものに対して、改めて何だろうと、多くの方は自分の強みというものを正しく理解している方は、難しいかと思います。
なかなか本当の自分と向き合うということは、勇気のいることですし、怖いと思います。
自分を正しく知ることができるようになると、居場所や、大事な価値観、特徴の活かしかたから、強みを発揮できる居場所を見つけることができるきっかけになると思います。
心から幸せに笑える居場所を多く見つけられよう、本書で自己分析から始めてみませんか?