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もしも1年後、この世にいないとしたら。

皆様、こんにちは!当院のブログを閲覧いただきありがとうございます。
今年のブログは本のご紹介をさせていただきます。

今週ご紹介させていただくのは、『もしも1年後、この世にいないとしたら。』です。
もしも1年後、この世にいないとしたら。

国立がん研究センター中央病院の精神腫瘍科医清水研医師が、3500人以上のがん患者さんの話を聞き、「死」とどのように向き合えばよいか、長年寄り添ってきた経験を綴った本です。著者自身も人生について教えてもらったとおっしゃっています。

精神腫瘍医とは、がん患者さん専門の精神科医及び心療内科医のことです。
本書は、『死ぬ』という事をテーマに、後悔しない生き方、今、生きづらさを感じている人へ読んでいただきたいおすすめ本です。

内容を少しご紹介しますと、がんと無関係でいられる人は少ないことから生涯において、がんになる確率は、2人に1人はがんに罹る時代になったと言われています。
もし自分が、がんにかからなかったとしても、自分の家族が友人、身近にいる方がなるかもしれない。決して他人事ではない病気といえるでしょう。多くの人は、明日が当然のように来ることを信じて疑いません。10年、20年と続くと思いながら日々を過ごしています。「死」がいつかくることは頭ではわかっていても、実感はしていないと思います。

何故なら私たちは普段あまり死を考えないように生活しているからです。

でも、その死に向き合わざるを得なくなった人たちがいるのです。

人間は想定をはるかに超える衝撃的な出来事に出会うと、心の機能がばらばらになってしまい、目の前で起こっていることを認識はできても、それが現実とは思えなかったり、記憶に定着しなかったりという事があります。

本書も実際のがん患者さんの事例紹介とともに、様々な悲しみや体の苦しみと向き合い、「喪失」を認めること経て、人間は新たな現実、悩みと向き合う力(レジリエンス)を持っていることをこの本を拝読して感じました。

死について考えることは「どう生きるか」を考えることです。

人生において本当に大切なことを先延ばししていませんか?

この問いに皆さんもドキッとされるのではないでしょうか。

「人生の締め切り」を意識すると、自分の人生の優先順位を考え、より自分らしく生きることへつながります。

死について考えることは、恐ろしいことではなく、どう生きるか、考えるために必要なことだととらえることもできるのだと教えられました。

全200ページの本ですが、活字自体も比較的大きいです。ですが、内容は深く考えさせられることばかりです。
本当は皆、いつ何が起こるかわからない世界を生きていて、その中で、自分の存在価値や生きがい。「こうでなくてはならない」という「ありのまま」の自分を苦しめていたりと。様々な思いを抱えて生きています。

命と時間の使い方を改めて考える1冊となっておりますので、こんな時代だからこそ是非お手にとってはいかがでしょうか?