チーズはどこに消えた?
- 2020年04月23日
- カテゴリー:本の紹介
当グループのブログをご覧の皆さん、こんにちは。不定期更新の人がやってるやつです。
本日も本をご紹介させていただきます。
「チーズはどこへ消えた?」という本ですが、聞いたことありませんか?
アメリカの心理学者であるスペンサー・ジョンソンという方が書いた本で、日本では2000年に翻訳されたものが出版されました。
出版当時は小学生でしたが、この本の名前が特徴的だったので、大人になった今でも覚えていたため、読書を始めてみようと思った際に、まず最初に手に取ったのがこの本だったりします。
1時間もあれば読み終わってしまうほど、薄い本ですが、中身はとても重厚な本になっています。
簡単に要約すると
物語には2匹のネズミと2人の小人ができます。彼らはチーズを探し求めて、迷路の中を日々探索して過ごしていました。ある日チーズがたくさんある部屋を見つけると小人たちの生活が変わっていきました。ネズミたちはそれまで通り迷路の中を進みチーズの部屋にやってきますが、小人たちはチーズの部屋に近いところへ引っ越してきます。
それから月日が経ち、たくさんあったチーズはどんどん少なくなり、ついには無くなってしまいます。その時ネズミたちはすぐさま次のチーズを探しに行きますが、小人たちは違います。「チーズはどこに消えた!?」とチーズを食べたから無くなったのではなく、どこかに消えてしまったと思っているのです。そしていつかチーズが返ってくると待ってみたり、チーズが無くなったことを他人のせいにしてみたり、今ある環境から一歩も動き出そうとしないのです。
一人の小人は、チーズを探すために再び立ち上がり、迷路を進んでいきます。その間も一人の小人はあのチーズがたくさんあった部屋に引きこもるだけ。迷路に出た小人は、チーズを探す道中、恐怖や孤独、失望を経験し、その正体を乗り越えて、終にはチーズを発見することができました。
要約だけだとよくわからないと思いますので、独断と偏見でちょっと解説させてもらいます。
チーズは夢や目標、成果、成功などの自分自身が得たいもの、迷路は地域社会や会社、学校などの環境を指しています。
ネズミと小人という登場人物は、本能で動くネズミと理性(考える力)を持った人間とを対比するものです。
ネズミたち動物は考える前に行動ができるので、問題への対処が迅速なのに対し、人間は理性があるために現状を分析するばかりで、それを打開するための行動がなかなか起こせないものです。
また、過去の成功や栄光などが思考・行動を鈍らせていきます。ついには、環境や境遇、他人のせいにして、自らの殻に閉じこもり、現状の打開を諦め、周りが変わるのをただ待つだけになります。
しかし、人は自分自身での考え方を変え、行動を変え、自分の目標・成功へと恐怖や挫折を味わいながらも進むことが出来ます。
今ももしも、自分は何て恵まれていないのだろう、なんで自分ばかりこんな目に合うのだろうと思っているとしたら、部屋に引きこもっている小人になっているかもしれません。望むものを得るためには、まず迷路に飛び出す勇気を持ち、迷ったら立ち止まって考えて、また前に進むことです。
という感じの事が、この本には書いてありますが、あくまでも個人の見解であり、見方・感じ方は人それぞれです。同じ本でも読むタイミングで変わってしまいます。
外出自粛で外に出られないのであれば、ご自宅で読書をして過ごしてみてはいかがでしょうか?
「チーズはどこへ消えた?」はページ数も少ないので、読書の習慣がない方でもお子様でも読めるので、とてもおススメです。
皆様も是非一度読んでみてはいかがでしょうか?