身体を作る栄養素の話
- 2019年11月05日
- カテゴリー:栄養素
今月は食欲の秋ということもあるので「栄養素」について紹介していきます。
まず栄養素とは、体に必要となる物質のことで「たんぱく質」「脂肪」「炭水化物」「ビタミン」「ミネラル」などのことを言います。この5つを五大栄養素といいます。
タンパク質は、アミノ酸といわれる物質がたくさん集まってできたもので、筋肉や臓器、皮膚、髪の毛、爪などを作るのに必要な栄養素です。更にアミノ酸には”体内で合成できるアミノ酸”と”体内で合成できないアミノ酸”に分類されます。
脂質は、栄養素の中で最も高いエネルギーとなるもので、体の中にある細胞の成分になったり、体のバランスを整えるホルモンの材料になったりします。
そのほかに、神経の構成成分になったり、ビタミンを全身に運ぶのを助けたりする作用があります。また、体温を保ったり、肌に潤いを与えたりする働きもあります。
炭水化物は、体のエネルギー源になるもので、ブドウ糖や果糖といわれるものが、主に当てはまります。体や脳を動かすのに即効性が高く、最もエネルギー源として使われやすいといえます。
炭水化物は大きく分けると、体に吸収されてエネルギーとなる「糖質」と、消化吸収されずエネルギーにならない「食物繊維」に分けられます。
ビタミンは、体を作る成分やエネルギーとなる成分はありませんが、体の健康を維持するのに必要になります。ビタミンが不足すると様々な症状が体に起こるため、ビタミンは身体づくりに必要な栄養素のサポートをしてくれる役割が多いです。
ビタミンは、水に溶ける”水溶性ビタミン”と脂に溶ける”脂溶性ビタミン”に分類されます。
ミネラルは、別名無機質ともいわれ、ビタミンと同様に体の機能の維持や調節に欠かせない栄養素になります。ビタミンとの違いはミネラルの場合、歯や骨といった骨格を形成するのに必要な成分となります。
ミネラルの場合、たくさん摂取しすぎると過剰症になり、逆に少なすぎると欠乏症となる為、摂り方に注意が必要な栄養素です。
このように五大栄養素には、それぞれいろいろな役割があります。
さらに今回は、体の五大栄養素の中でもっと重要である必須栄養素というものについて紹介していきたいと思います。
まず必須栄養素とは、人の体の中で合成できない、または体の中で十分な量を合成できない物質のことで外から体内に摂取する必要のある栄養素のことを言います。
必須栄養素は、ビタミン18種類、ミネラル20種類、必須アミノ酸8種類の合計46種類あります。
必須栄養素:ビタミン18種類
◇ビタミンA ◇ビタミンB1 ◇ビタミンB2 ◇ビタミンB3 ◇ビタミンB5
◇ビタミンB6 ◇ビタミンB12 ◇ビタミンB15 ◇ビタミンB17 ◇ビタミンC
◇ビタミンD ◇ビタミンE ◇ビタミンH ◇ビタミンK ◇ルチン
◇コリン ◇リノール酸 ◇葉酸
必須栄養素:ミネラル20種類
◇クロム ◇亜鉛 ◇マンガン ◇硫黄 ◇鉄 ◇マグネシウム ◇カルシウム
◇カリウム ◇ナトリウム ◇リン ◇塩素 ◇セレン ◇ヨード◇ケイ素
◇銅 ◇コバルト ◇モリブデン ◇ホウ素 ◇臭素 ◇フッ素
必須栄養素:アミノ酸8種類
◇バイリン ◇ロイシン ◇イソロイシン ◇メチオニン
◇トリプトファン ◇リジン ◇スレオニン ◇フェニルアラニン
この46種類の栄養素は先ほど説明した通り体内で合成できないため口から摂取する必要があります。
さらに体内に蓄えておくこともできないため、毎日のように摂取する必要があります。
この必須栄養素は1つ1つが連携をとっているため1つでも欠けてしまうと他の栄養素も働かなくなってきてしまいます。
そのため常に必須栄養素を摂取する必要があるのです。
次回はさらに五大栄養素や、必須栄養素について説明していきたいと思います。