新型栄養失調
- 2019年11月19日
- カテゴリー:栄養素
11月もわずかになり、年末が近づいてきました。
今週は前回お伝えした「新型栄養失調」の続きをお話しさせていただきます。
新型栄養失調になると身体にどんな影響があるのでしょうか?
思い出してみてください。「最近太ったから夜は食べないでおこうかな?」「もともと朝は食べない習慣のある方」など
近年、”栄養失調”という言葉はあまり聞かなくなってきました。
戦時中や戦後間もない頃は、栄養失調の方も多かったようですが、現代の私たちは食べ物に困ることはほとんどないため、栄養失調は関係ないものだと思ってませんか?しかし、3食しっかり食べていても栄養失調の可能性があるんです。
「疲れやすくなった」「睡眠不足が続いている」
こういった症状はもしかしたら、栄養失調、現代の「新型栄養失調」が原因かもしれません。
人間の体は「タンパク質」でできていきます。
タンパク質は”筋肉”や”臓器”さらには”免疫細胞”をつくる材料です。筋肉量が減少すると太りやすい体質になってしまったり、免疫細胞が不足すると感染症のリスクが増えてしまいます。また、赤血球のなかのヘモグロビンの材料でもありますので、不足すると貧血の心配が考えられます。新型栄養失調のなかでも、タンパク質不足が招く影響は甚大。
タンパク質の次に不足が懸念されている「ミネラル」
人の健康維持に欠かせない必須ミネラルは16種類あります。なかでも、日本人に不足しているといわれているのが「カルシウム」人間の骨は絶えず作り直されているため、カルシウムが不足すると骨が脆くなるリスクが高くなります。
カルシウムとともに「マグネシウム」も不足が懸念されています。そこには主食の変化が関係しています。玄米の代わりに白米を食べるようになったり、パン食が増えたりしたことなどもマグネシウム不足の一因と考えられます。多くのパンに使われている小麦粉は強力粉ですが、強力粉よりも全粒粉のパンの方が多くのマグネシウムが含まれており、パン選びには全粒粉のものを選ぶのもいいでしょう。
マグネシウムが不足すると、狭心症や心筋梗塞のリスクが高くなるといわれています。また、カルシウムに対してマグネシウムの摂取量が少ないと心疾患による死亡率が高くなるという研究結果もあります。そのため、カルシウムとマグネシウムを2対1の割合で摂取するといいとされています。そのほかに、ビタミンB1の摂取には玄米や豚肉に多く含まれているのでお勧めです。
最後に今週は、あまり聞いたことのない「新型栄養失調」についてまとめてみましたが、新型栄養失調の影響と考えられる深刻な例があります。
2500g未満の低体重児の出産が増えているのも、妊娠中の体重増加を気にして食事制限をした事などによる新型栄養失調が原因の1つとしていわれるのです。もちろん、妊娠高血圧症候群や、妊娠中の喫煙・飲酒などが原因となる低体重児出産の場合もあります。しかし、きっちり食事を取ることで低体重児出産のリスクを減らせる可能性もあるのですから、医師と相談したうえで妊娠中の生活習慣を大事にしましょう。
ふなと川接骨院では、耳つぼダイエットを通してこういった栄養素のお話を皆さんにお話させていただいてます。私自身、この耳つぼダイエットの経験者でもあります。
ダイエットというと厳しい食事制限をして運動をしないといけないイメージがあるかと思いますが、この耳つぼダイエットは食事管理をしながらダイエットと同時に健康を手にいれることができるのです。ただ食べ物を制限するのではなく、身体に必要な栄養素を取り入れながらやっていくのでむしろ健康に近づいていくのです。それによって変な痩せ方せずにリバウンドしにくい体になっていくのです。
身体の内面からの考え方や知識をもったスタッフがみなさんのお話を聞いていきたいと思います。