スポーツでのケガ~肉離れ~
- 2019年09月04日
- カテゴリー:痛みの原因と対策
今回はスポーツをした際に
起こりやすいケガ(スポーツ外傷)について
紹介していきたいと思います。
今週は”肉離れ”についてです。
スポーツをしている人は
経験したことがあるかと思いますが、
肉離れとは筋肉が引き伸ばされるのと同時に
ほかの筋肉が収縮した時に起こる
筋肉の断裂のことをいいます。
一般的には部分的に断裂することが多いのですが、
まれに筋肉が完全に断裂してしまうことがあります。
足の筋肉に起こることが多く、
ジャンプや急にダッシュをしようとした際に
起こりやすいです。
太ももの筋肉はその1つであり、
たとえば急にダッシュをしようとした際、
走るのに必要な筋肉である
ハムストリングス(ももの裏の筋肉)が収縮します。
その状態で膝を伸ばす動きをすると、
ハムストリングスが無理やり伸ばされてしまいます。
走る際の膝の伸びる動きに対して
ハムストリングスの動きが連動できずに
うまく伸びきれないために
肉離れが起こってしまうのです。
ほかにも、ふくらはぎや太ももの内側の筋肉でも
肉離れが起こりやすい場所になります。
スポーツ選手の中ではサッカー選手や陸上選手、
野球選手、バスケット選手といった
急な動きから始まったり
体を切り返したりするスポーツに多くみられます。
その中でも肉離れしやすい人としにくい人がいます。
肉離れをしやすい人は筋肉が硬い人が
特になりやすいといえます。
筋肉が柔らかいと筋肉の伸び縮みがスムーズに
できるため肉離れになりにくいですが、
硬い場合収縮した筋肉が伸びようとしても
筋肉の硬さのせいでスムーズにいかず
肉離れを起こしやすくなります。
肉離れの症状として、
発症した時にはぶちっといった
筋肉がちぎれるような音がします。
その後強い痛みを伴うので
断裂音と痛みを伴った場合は
肉離れの可能性があります。
肉離れになった場合
筋肉を伸ばそうとした際や
断裂音のした部分を押したときに痛みがでます。
力を入れようとした際や動き出しの際にも
痛みがでたりします。
さらに肉離れでは、
外見でも変化を見ることができます。
肉離れの重症例では、
痛めてしまったところに腫れやへこみ、
内出血が見られたりします。
そういった場合は早めに医療機関に行き
早めに対応していきましょう。
万が一、肉離れのような症状が出てしまった場合は
応急処置を行いましょう。
まず第一に
痛めてしまった部分を安静に保ちます。
次に内出血の可能性があるので
速やかにアイシングをしましょう。
そうすることで内出血を少なくすることができます
その後、痛めてしまった部分を圧迫して、
少し高い位置に上げましょう。
そうすることでより症状を抑えることができます。
応急処置をせずに放置しておくと
内出血の範囲が広がり、出血量も増えます。
そうすると内出血がひくのに時間がかかり、
結果的に治療期間が長くなってしまいます。
肉離れの際、応急処置も大切ですが、
肉離れにならないように体を調整するのも大切です
今度は肉離れにならないための予防法についてです。
まず行ったほうがいいものにストレッチがあります。
さきほど言った通り、
筋肉の柔軟性の低下が原因で
肉離れになることが多いので、
柔軟性を高めてあげて肉離れに
ならないようにしましょう。
ストレッチをする際にもポイントがあります。
今回は太ももの肉離れをメインにしていますが、
ハムストリングスには
拮抗筋といわれる筋肉があります。
ハムストリングスの場合、
大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)が
拮抗筋になるので大腿四頭筋のストレッチも
同時に行うことで前後の筋肉のバランスが
保たれてより肉離れになりにくい体になります。
ふくらはぎであれば、
すねの筋肉を緩めたり伸ばしたりしてあげることで
肉離れの予防につながります。
さらに予防には食事も関係してきます。
肉離れは栄養不足が原因で起こることもあるので
栄養の取れる食事を心がけることも大事になります。
肉離れにならないようにするために筋肉に必要な
たんぱく質やビタミン、ミネラル、
さらにはコラーゲンなども摂るといいです。
なぜコラーゲン?と思う方もいると思いますが、
ゴラーゲンには骨や関節の強化、
病気やケガの回復の促進に効果があるので、
肉離れになる前でも、なってしまった後でも
摂取することをお勧めします。
ゴラーゲンは
鶏がらスープや牛すじ、貝類、豚肉などに
多く含まれているので積極的に食べてみましょう。
スポーツをする際には
できるだけ水分も摂るようにしましょう。
ただ、水分といっても摂るのは水ではなく
スポーツドリンクやオレンジジュースといった
糖分と塩分の含まれているものにしましょう。
なぜなら、
水の場合、体の中にある糖分や塩分といった栄養素が
水で薄まってしまい、足がつれやすくなってしまい、
結果、肉離れになりやすくなってしまうからです。
こういった点を意識すれば
肉離れになりにくくなりますが、
運動前などでは、テーピングをすることで
肉離れを防止することもできます。
テーピングを関連する筋肉に処置することで
筋肉の動きをサポートしてくれるので、
予防だけでなくスポーツをする際の
パフォーマンス向上にも効果的です。
ふなと川接骨院では、
テーピングを使った処置も行っています。
骨格を元から整えることで体のバランスがよくなり
筋肉にかかる負担を減らしたり、
テーピング処置によって安心して
スポーツを行うことができます。
過去に肉離れをしてしまい
スポーツをするのに少し不安になっている方や、
今後のスポーツをするうえで
肉離れにならないように体を変えていきたい方などは
いつでも相談してみてください!