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スポーツの秋は危険が多い!?中高年のアキレス腱断裂

こんにちは!
夏休みも終わり、
ようやく子供たちの生活も元に戻りましたが、
皆様いかがおすごしでしょうか?

今月のブログは、先週に引き続き
『スポーツによるケガ』
をテーマに更新してまいります。

9月は学校や地区で運動会の行事が多い時期であり
親御さんの中には久しぶりに
身体を動かす人も多いのでは?

突然ランニングを始められる方、
お子さんの運動会で張り切るお父さんは要注意です!

そんな運動会シーズンに起こりやすい怪我の一つ、
『アキレス腱断裂』について
原因、症状、予防法をご紹介します。

スポーツ外傷の中では
膝の靭帯(前十字靭帯)断裂と並んで
最も重症度が高い疾患になります。


アキレス腱とは?
アキレス腱はご存知の方も多いと思われますが、
足の踵(かかと)の紐のような腱のことで、
ギリシャ神話に登場する不死鳥の英雄アキレスの
唯一の弱点であったと言われています。
人体最大の腱であり、約1tの牽引力に
耐えうるような強固な構造をしています。
下腿後方の腓腹筋、ヒラメ筋が合流して
アキレス腱となり、
足首(足関節)を足の裏の方向に
折り曲げる動作(足関節底屈)をします。
アキレス腱断裂1
スポーツにおいても最も重要な役割を果たしており、
この足首に近い紐の部分が
断裂した場合をアキレス腱断裂といいます。

怪我の仕方
アキレス腱断裂は直接的な外力によって
発生することも多いですが、その大部分は、
急激なターンやジャンプ、
踵を上げる(カーフレイズ)をする時の
蹴る動作をした際に発生します。
分類は不全断裂、そして完全断裂が一番多く、
断裂部分はアキレス腱狭窄部が最も多く、
筋腱移行部の断裂がこれに次ぎます。

 

症状
・断裂したアキレス腱部に
 はっきりした陥凹、触れることができる。
・ふくらはぎに力が入らない
・つま先立ちができない
・アキレス腱部を殴打されたような
 衝撃を感じたり、「ボールが当たった」
 「ぶちっ」と断裂音を自覚することが多い
・痛みは少なく、歩行は可能だが困難。
・蹴りだしがきかなく不安定感を感じる

 

原因
・30歳くらいからアキレス腱の変性変化(老化)して
 徐々に腱の柔軟性が低下。
 アキレス腱は主にコラーゲン繊維から
 できているので、加齢によって柔軟性がなくなり
 固くなり、好発年齢は30~50代です。
・体重増加などにより腱の負担が増加
・無理な体勢を強いられた
・筋力の低下
・スポーツが9割を占め、
 残りは60歳以上に多い転倒・転落・不慮の事故
 加齢によって血流の巡りが悪くなることで
 腱自体が衰退して断裂しやすくなります。

競技別
1位 テニス(主にレシーブ)
2位 バドミントン(レシーブ)
3位 バレーボール(全体の50%を占める)
   レシーブで前へ行くときの蹴り足側、
   移動してトス動作時に多い

また、町内会ソフトボールやゴルフも要注意です。
早朝ゴルフも危ないとの報告もあり
ティーグラウンドは大体高くなっていて、
そこから駆け下りていく最中にもよく起こります。
これは「悪魔の一撃」とも呼ばれている、
アキレス腱断裂の典型パターンです。
知らない間に
オーバーユース(使い過ぎ)になってしまい、
しっかりウォーミングアップしたのにも
関わらずアキレス腱断裂を発症するケースも
多く見られます。

他にも、まったく運動していないケースもあり
この場合はアキレス腱断裂に「シーズン」、
運動会があることを知っておくべきです。

日頃、運動をしていない方が
ストレッチもせずにいきなり走るわけです。
中には、革靴、あるいは裸足で走る方も
いると思いますが、当然全部NG!
ちゃんと運動できる靴を履きましょう。

運動時の靴にも注意が必要です。
かかとが遊んでいる(動く)靴は、
走ったりバランスをとったりするときに、
アキレス腱に余分な負荷がかかるので避けること。
かかとをピタッと軽く包んでくれるような
靴が理想的です。
また、自分が日ごろ履いている
靴のかかと部分の減り具合を
チェックしてみましょう。
片減りといって、外側あるいは内側だけが
大きく減っている場合には、
運動時にアキレス腱に不自然な力が
かかりやすい傾向がみられます。

保育園や小学校などあまり広くない校庭に
ラインの引かれた周回コースで、
スタートダッシュの後の第1コーナーか
第3コーナーが『鬼門』です。
特に第3コーナーでは不謹慎な話ですが、
面白いほどよく転倒されるので、
『魔の第3コーナー』にはくれぐれもご注意を!
アキレス腱断裂3

予防法
試合の前には、ウォーミングアップを
十分行いましょう。
体を適度に動かし暖かい血液を
筋肉の末端まで流し、
いつでも動ける体に準備することが大切です。
体がとっさの動きにも対応できる状態になるので、
怪我をしにくくなります。

つま先立ち体操
足をハの字と逆ハの字で、
5秒間つま先立ちをします。
各3回ずつが目安です。

痛みがあればやめて下さい。
ふくらはぎのいろいろな筋肉を使うことで、
血流を促し、急な動きに対応できるように
準備をします。
ふくらはぎの筋肉量が増えるので、
さらに素早い動きに対応できるようになります。

アキレス腱ストレッチ(壁ドン)
通常のアキレス腱伸ばしの要領で、
さらに壁をゆっくり押していきます。
ポイントは膝裏を伸ばすイメージで
10秒程度息を吐きながら優しく伸ばします。
踵が浮かないようにストレッチします。
左右各3回程度やると、
ふくらはぎからアキレス腱がストレッチされ、
柔軟なアキレス腱になります。
グイグイと反動をつけずに、
ジワジワ伸ばすのがポイントです。
このとき膝を伸ばしたままだと腓腹筋
膝を曲げたままだとヒラメ筋が伸ばされます。
アキレス腱断裂2
ストレッチもあくまで予防のための手段であり、
個人差がありますので必要に応じて
ストレッチを行ってください。
くれぐれもやりすぎないように!

今回のブログは
『アキレス腱断裂』についてご紹介しましたが、
いかがだったでしょうか?

アキレス腱の断裂といっても、
若い人と中高年の方とは原因が少しちがいますし、
断裂を起こす前に前兆症状があるかないかでも
大分変ってきます。

ふくらはぎが攣ることや痛くなることが多かったり、
腰や膝に違和感がある場合は、
足部や骨盤のアライメントが
原因になっているケースも考えられます。

この機会に気になる方、
日頃悩んでいる方がいらっしゃいましたら、
ふなと川接骨院に、お気軽にご相談ください!