天気と身体の痛み
- 2019年10月18日
- カテゴリー:痛みの原因と対策
台風も過ぎましたが、皆様はお怪我などは大丈夫だったでしょうか?
今回の台風で被災された方々には心からお見舞い申し上げるともに、復興に尽力されている皆様には、安全に留意されご活躍されることをお祈りいたします。
天候が不安定な日が続いていますね。
体調を崩したり、なんとなく調子が悪い、頭痛がする、古傷が痛むなど、こういったときは身体の不調も出やすくなります。
特に、雨が降る前に頭痛がする、古傷が痛むといった話は、ご人身が感じる方や周りにそういった人がいたりしませんか?
そこで、今回は「天気と身体の痛み」のお話をしていきます。
◎天気の変化で痛みが出る原因
〇頭痛について
天気が悪くなることで出る頭痛の原因は、いろいろと言われておりますが、ここでは「三半規管」をご紹介しましょう。
三半規管とは、耳の奥にある身体のバランスを感知する装置です。この装置バランス以外にも、気圧の変化も感知し、交感神経を興奮させます。交感神経が興奮することで、血管が狭くなり、流れる血液量が少なくなることで、組織・細胞が酸欠になり、痛みの物質を作りだすとされています。
こういったタイプの頭痛は、酔い止めの薬などを服用すると症状が楽になることがあるようです。
〇古傷が痛む
古傷が痛むのは、「モヤモヤ血管」に原因があると最近の研究では言われています。モヤモヤ血管とは、ケガをした後、組織・神経・血管が治っていく際に増える、本来は不必要な血管で、検査をした際にハッキリと映りにくく、”もやもや”した形状をしています。
このモヤモヤ血管は、一応は血管であるため、もちろん中には血液が流れていますが、気温が下がったりなどで血流が低下すると組織・細胞が酸欠になり、痛みの物質を作りだすとされています。
その他にも天気が悪くなると、いろいろな体調不良が出るとは思いますが、ここで一つ大事になるのが「自律神経」です。
◎自律神経とは
自律神経とは、簡単に言うと、「環境に合わせて体の調整を行う神経」です。
この神経は”交感神経”と”副交感神経”の2種類があり、大まかな働きとして、交感神経は動いている時、副交感神経は休んでいる時に働いています。
この二つは働きで大事なのが”バランス”であり、どちらも正常なタイミングで正常な働きをしてほしいのですが、何かしらの刺激により特に交感神経が刺激され、興奮することでそのバランスを崩してしまい、頭痛などの原因となります。
天気が関わる痛みですが、頭痛でも古傷の痛みでも、血流が少なくなることが一つの原因となりますので、交感神経の興奮による血管の収縮が少なくできれば、症状も軽くできることになります。
◎痛みの対策
・血行を良くする
温めてあげる、冷やさないようにすることです。
交感神経の働きを穏やかにして、副交感神経が働きやすくなります。
頭痛がある場合には、蒸しタオルを作って首元に当てるのがおススメです。
カイロを使うのもありですが、低温やけどに中止しましょう。
※炎症(腫れや赤み)がある場所を温めるのはNG!
・規則正しい生活
自律神経は、一定のリズムで動いていますので、不規則な生活をしていると簡単に乱れてしまいます。
起きる時間や寝る時間、朝起きたら朝日を浴びるなどをして、自律神経が一定のリズムで働けるようにしてあげましょう。
・習慣的な運動
適度な運動をすることで自律神経の働きをスムーズにできます。心身のリフレッシュにもなり、血行を改善することにもつながるため、おススメです!
やりすぎは良くないので1週間に2回、1時間程度を目安にしてください。
・食生活の見直し
栄養バランスのとれた食事もちろんですが、栄養の量にも気を配りましょう。バランスが良くても必要量に達していなければ、結果的にはバランスが悪いのと変わりません。普段の食事で不足しがちなのは、ビタミン・ミネラル類と、意外かもしれませんが、タンパク質というより「必須アミノ酸」が不足していることも多いため、時にはサプリメントを利用してみてください。
◎まとめ
天気の変化による痛みは、自律神経と血流の関わりが深くあります。食事、睡眠、運動など生活習慣の改善が自律神経を整えて、痛みの予防をしていきましょう。